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小ネタ動画館

ジョアン・モレイラの記念日

ジョアン・モレイラ騎手はブラジルでデビューし、2006/2007シーズンにはブラジル最優秀騎手にも輝いたが、実はリオデジャネイロのダービーもサンパウロのダービーも勝利していない。彼が南米大陸で唯一勝利したダービーが、エウタンベン(Eu Também)で勝った2006年のGⅠナシオナル(アルゼンチン・ダービー)である。生涯最高の勝利と後のインタビューで答えている。

通算勝利数世界記録

2018年2月7日のサン・イシドロ競馬場4Rをホープグローリー(Hope Glory)で勝利したブラジル人のジョルジ・ヒカルド騎手は、この勝利で通算1万2845勝を達成した。ラッセル・ベイズ騎手の1万2844勝を抜いて騎手通算勝利数の世界記録を更新。また、2020年9月25日にはグロリオーサネグラ(Gloriosa Negra)でガヴェア競馬場1Rを勝利し、通算1万3000勝に到達した。

斤量ちょろまかし事件

2020年10月4日、ラ・リンコナーダ競馬場7Rをミサエル・ロドリゲス騎乗のミュージックアンドラヴ(Music And Love)が勝利した。しかし、ロドリゲス騎手がレース後にポニーボーイから重りを受け取った映像がテレビにすっぱ抜かれ、斤量不正がバレてしまった。ロドリゲス騎手は免許取り消しに。同馬を管理していたレイナルド・ジャネス調教師も資格が剥奪されたが、現在は逃亡先のアメリカで調教師をしている。

鞭渡し事件

事件は2014年のGⅠカルロス・ペジェグリーニで起こった。キングコン(King Kon)に騎乗したロドリゴ・ブランコ騎手は道中で鞭を落とし、隣を走っていたインテルデット(Interdetto)のパブロ・ファレーロ騎手に鞭を貸してくれとお願いした。ファレーロ騎手はこれに応じ、鞭渡しが成立した。後日、両騎手には45日間の騎乗停止処分が言い渡された。

鞭奪い事件

前代未聞の鞭渡し事件から5年後、アルゼンチンで再び鞭が主役となった2019年のGⅠホアキン・V・ゴンサーレスでジョイフィローソ(Joy Filoso)に騎乗していたルイス・バイ騎手は道中で鞭を落とし、直線で隣を走っていたメガワット(Megawatt)のジョゼー・ダ・シルヴァ騎手から鞭を奪った。バイ騎手は30日間の騎乗停止となり、なぜかダ・シルヴァ騎手も5日間の騎乗停止となった。問題のシーンは1:40ごろ、画面左端。

コーナーを曲がれず騎手免許取り消し

2019年9月29日、マルセジェーサ(Marsellesa)に騎乗したベネズエラの若手有望株サムエル・マリン騎手は、怠慢騎乗があったとして6ヶ月の騎乗停止処分を受けた。それから1年半後の2021年2月14日、マリン騎手はファハドール(Fajador)に騎乗してコーナーを曲がれず、2着に敗れた。再犯ということで、騎手免許取り消しが言い渡された。なお、マリン騎手は現在アメリカで騎乗している。

逸走しながらも快勝

アルゼンチンのジョイエピフォラ(Joy Epífora)は高い能力の持ち主だが気性に問題のある牝馬だった。2019年5月1日にパレルモ競馬場で行なわれたGⅠホルヘ・デ・アトゥーチャに出走したジョイエピフォラは、軽快に逃げていたが直線で急に外ラチまで逸走した。鞍上のイバン・モナステローロ騎手は危険回避のため鐙を外し、鞭で顔を叩くことでなんとか馬をコントロールし、無事に勝利した。なお、ジョイエピフォラは日本の社台ファームに繁殖牝馬として購入された。

永遠に斜行

2020年3月14日のGⅠラティーノアメリカーノで不可解な事件が起こった。ブラジル代表馬ナオンダマイス(Não Da Mais)に騎乗していたカルロス・ラヴォール騎手は、直線の入り口からゴールにかけて隣を走っていたアルタイル・ドミンゴス騎乗のインペラドール(Imperador)を妨害し続けた。どちらも同じブラジル人で、レース中に口論があったとかなかったとか……。

レース後も延長戦が続いた。2020年3月といえば新型コロナウイルスが蔓延した時期である。レースはアルゼンチンで行なわれたが、国境封鎖の懸念があったため、外国から遠征した人馬は即座に帰国した。したがって、カルロス・ラヴォール騎手への聞き取り調査は行なわれなかった。加えて、アルゼンチンが競馬中断という大混乱に陥り、この斜行に対する裁決は出されなかった。その間、ラヴォール騎手はブラジルで普通に騎乗していた。数ヶ月後、アルゼンチン・ジョッキークラブはようやくラヴォール騎手への騎乗停止を決定し、ブラジル・ジョッキークラブに対して制裁の履行を求めた。しかし、両国が騎乗停止に関する合意を結んでいないこと、すでに数ヶ月前の出来事であることから、制裁は履行されなかった。

手綱つかみ妨害事件

2020年11月22日のラ・リンコナーダ競馬場1Rは、フランク・ビジャロボス騎乗のノーザンブラック(Northern Black)と、ロベルト・カプリーレス騎乗のゴリラスピード(Gorilla Speed)の一騎打ちとなった。ノーザンブラックの旗色が悪くなってきたところで、カプリーレス騎手は驚きの行動に出た。ノーザンブラックの手綱を引っ張って妨害したのである。結局ノーザンブラックの勝利は変わらず、蛮行に出たカプリーレス騎手には2年の騎乗停止処分が科された。なお、この制裁は2021年10月に出された恩赦で解除​された。

5枠の馬が1枠の馬を噛みにいく

2022年1月16日のラ・リンコナーダ競馬場5Rで、5枠発走のニューロケット(New Rocket)がスタート直後に馬場を横切って1枠発走の馬に噛みつきにいくという事件が発生した。レースはそのまま行なわれたが、後に不成立となった。なお、ニューロケットは3月20日のラ・リンコナーダ競馬場8Rでも、6枠発走から内に斜行して3,4,5番を妨害、1着入線から6着降着となった。

1頭に2人が騎乗してゴール

2018年7月3日のラ・プラタ競馬場7Rで、8番のエミリーコーズ(Emily Cause)に騎乗していたイバン・サパータ騎手が落馬。落ちた勢いで、接戦を繰り広げていた5番のガラバータ(Garabata)に跨ってしまい、ガラバータはダリオ・ゴメス騎手とサパーダ騎手の2人を乗せたままゴールした。エミリーコーズは競走中止となったが、ガラバータの入線は認められた。

露骨すぎる無気力騎乗

2021年6月13日のラ・リンコナーダ競馬場12Rにて。エグリンデル・ベタンコート騎乗のミスペリカンタール(Miss Pericantar)はハナを奪い、直線に入っても大きなリードを保っていた。しかし、ベタンコート騎手は真剣に馬を追うことを止め、追い込んできたグローバルスポーツ(Global Sports)の差し切りを許した。ベタンコート騎手には2年の騎乗停止処分が科されたが​、同年10月の恩赦で処分は解除された。

大大大大大大大差勝ち

プエルトリコ産馬のマリセーズ(マリセリーズ)は、2007年10月31日のカマレーロ競馬場2Rで大差勝ちをおさめた。Equibaseでは147馬身差や98 1/2馬身差と書かれているが、2着とのタイム差は約7秒であるため、35馬身から40馬身ほどの差だろう。

圧倒的本命馬がゲートを出ず

メキシコ牝馬2冠目のGⅠエスメラルダを16馬身差で圧勝したカナダ産馬ディレク(Dilek)は、3冠目のGⅠディアマンテで当然1番人気に推された。単勝オッズは1.25倍である。しかし、4番枠に入ったディレクはゲートが開いてもスタートせず、しばらくそのまま立ち尽くした。ようやく発馬したものの時すでに遅し、勝ち馬から42馬身も離された最下位に敗れた。

発馬機トラブル

2019年5月17日のサンティアゴ競馬場1Rは、13,14,15番のゲートが開かなかった。だが、レースは続行され、ゲートに取り残された馬は競走除外という扱いになり、到達順位のまま確定した。2021年1月3日のサン・イシドロ競馬場13Rは、1番から9番までのゲートが開かなかった。こちらは発走やり直しとなった。しかし、2023年2月18日のサン・イシドロ競馬場13Rでは、1番の扉が他よりも明らかに遅れて開いたにもかかわらず、競走はそのまま成立した。

鞭叩き集

2019年5月26日のラ・リンコナーダ競馬場13Rで、ウナペルトゥッティ(Una Pertutti)に騎乗していたシプリアーノ・ヒル騎手は、競っていたブラックパンター(Black Panter)の顔を鞭で2度叩き、1着入線も2着降着となった。

2020年3月9日のパレルモ競馬場9Rにて。ラアジェグラ(La Allegra)に騎乗していたマルティン・バジェ騎手は、3着に敗れたことに腹を立て、ゴール後に馬を鞭で殴打してヶ月の騎乗停止を言い渡された。

2021年2月14日のラ・リンコナーダ競馬場10Rは、シプリアーノ・ヒル騎乗のエルドラード(El Dorado)が1着入線も、最後の直線っで2着入線グランジョカトーレ(Gran Giocatore)の顔を鞭で叩いたとして2着降着となった。

2022年2月6日のマローニャス競馬場8Rで、トポドスル(Topo Do Sul)に騎乗していたジョゼー・ダ・シルヴァ騎手は、直線で隣を走っていたビルバオ(Bilbao)の顔を鞭で叩いてしまい、1着から2着に降着となった。

ウィリアム・ペレイラ騎手は、4月15日のサン・イシドロ競馬場12Rでソイレスペタブレ(Soy Respetable)に騎乗して4着入線だった直後、馬の首を鞭で殴打したため4月30日から5月3日まで騎乗停止になった。騎乗停止期間の短さにSNSが荒れた。

絶望から歓喜への追い込み

2021年7月3日のパレルモ競馬場10Rに出走したダンタリオン(Dntalion)は、スタート直後からダッシュがつかず、画面から見切れるほど大差の最後尾に置いてけぼりをくらった。しかし、最後の直線に入るとディープインパクトもびっくりの末脚を発揮し、見事に1着でゴール板を駆け抜けた​。

伝説の右ストレート事件

競馬史に残る前代未聞の事件は2022年9月18日にエクアドルのミゲル・サレン・ディーボ競馬場で行なわれたデルビー・ナシオナル(エクアドル・ダービー)で起こった。イルコンタディーノ(Il Contadino)に騎乗したジョフレ・モーラ騎手が、必要に幅寄せをしてきたルカク(Lukacu)のルイス・ウルタード騎手に右ストレートをお見舞いして落馬させた。モーラ騎手は騎手免許剥奪に。

W杯決勝前日の競馬場がチャントに包まれる

カタールW杯の決勝戦前日に開催されたアルゼンチン最大のGⅠ競走カルロス・ペジェグリーニは大盛り上がり。出走馬はパドックに姿を現すと、観客はアルゼンチンを応援するチャントを大合唱した。ちなみに、アルゼンチンの馬は大きな音や人の動きに慣れているので、何事もなくパドックを周回した。

真ん中に犬が!

2023年7月11日のチリ・コンセプシオン競馬場1Rで、日本競馬界における迷実況が現実のものと化してしまった。最後の直線で4,5頭の犬が馬場の真ん中にたむろしていたのである。幸いにも事故は起こらず、人も馬も犬も無事だったが、まさに「真ん中に犬が!」状態だった。

競馬ファンは背後に気をつけろ

競馬に夢中になるのはいいが、観戦中も自分の身は自分で守ることを意識しておかなければならない。2023年7月14日のチリ・サンティアゴ競馬場15Rで、まさにそのことを象徴するシーンがあった。フェンスによじ登って観戦していたファンの1人が、おそらく友達であろうもう1人のファンにイタズラでズボンを下ろされた。そのシーンはYouTubeのレース映像にはっきりと残っており、このファンは自分のパンツを全世界に放送されることとなった。

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