パンフィールド(ルックペン)

2016年10月20日(6歳牡馬)

生産:アグリコラ・タオミーナ

父:ルッキンアットラッキー

母父:オーペン

アイデンティック
ルックペン

写真:Timberos

競走成績

19年11月1日

G1

​芝2000

エル・エンサージョ

57.0kg

G. ウジョア

1/12

(1 3/4)

2:26.18

1人気

19年9月29日

G1

​芝2000

ナシオナル・リカルド・リオン

57.0kg

G. ウジョア

1/13

(1 1/4)

1:58.75

1人気

19年8月4日

G1

​芝1700

ポージャ・デ・ポトリージョス

58.0kg

G. ウジョア

1/10

(1 1/4)

1:38.52

3人気

19年6月28日

G1

​芝1600

稍​

アルベルト・ビアル・インファンテ

57.0kg

G. ウジョア

2/12

1 1/4

1:34.11

3人気

19年6月7日

​芝1600

未勝利

57.0kg

G. ウジョア

1/7

(6)

1:33.79

2人気

調教記録

​※ サンティアゴ競馬場のデータを参照

レースラップ

​※ サンティアゴ競馬場のデータを参照

※ 位置取りは「最初の200m地点」「道中(前半)」「道中(後半)」「最後の200m地点」

血統背景

pedigree.PNG

​基本情報

父はルッキンアットラッキー。現役時代はアメリカのGⅠを5勝した。種牡馬となってからはチリで800勝以上、15頭のGⅠ馬を輩出した。代表産駒には2017年にチレ競馬場3冠(4冠)を達成し、2018年にGⅠベルデイムSを優勝したワオキャット(Wow Cat)がいる。今年のエル・デルビー(チリ・ダービー)を牝馬ながら勝ったネヌファルアスール(Nenúfar Azul)もルッキンアットラッキーの産駒である。

母のエステリーナ(Esterina)はオーペン産駒のアルゼンチン産馬で、現役時代は21戦4勝(重賞0勝)だった。芝1200mで1勝、芝1400mで3勝をあげた。2013年5月にチリに輸出され、チリで繁殖牝馬となった。パンフィールドは3番目の仔。ファミリーナンバーは 6-f に属し、これについては後述する。

母父のオーペン(Orpen)はアルゼンチンの大種牡馬。アルゼンチンだけで通算1500勝をあげ、GⅠは28勝した。日本ではサトノサイヤモンド、リナーテ、サトノジェネシス、レッドランメルト、レッドロワ、ベストフィーリングなどの母父として実績を残している。

エンピリック 6-f (E ファミリー)とは?

5代母にエンピリック(Empiric)というアルゼンチン産馬がいる。父ヴードゥー(Voodoo)、母エンプレス(Empress)、母の父ブリティッシュエンパイアー(British Empire)。この父と母父の組み合わせは世界にエンピリックしか存在しないそう。現役時代は3戦1勝。2戦目で初勝利をおさめ、3戦目のGⅠサトゥルニーノ・J・ウンスエーで怪我をして引退し、産まれ故郷のアボレンゴ牧場で繁殖牝馬となった。

エンピリックは繁殖牝馬としてエンボスカーダ(Emboscada)、エスコラスティカ(Escolástica)、エスパダーニャ(Espadaña)、エヴァート(Evert)、エリーゼ(Elysse)という5頭の牝馬と、オーソヴァージュ(Eau Sauvage)という1頭の牡馬、計6頭の産駒を残した。馬名の頭文字が "E" で始まることから、アルゼンチンではエンピリックに繋がる牝系を「E ファミリー(Familia E)」と呼ぶ。

E ファミリーの偉大さ

E ファミリーに属する馬から80頭近い重賞馬が産まれた。アルゼンチンだけでなく、チリ、ペルー、ブラジル、南アフリカ、イギリス、フランス、イタリア、香港で重賞・GⅠ勝ちがある。リステッド勝ちや重賞入着まで範囲を広げれば活躍馬は数えきれず、世界でもっとも成功した牝系の1つと言っても過言ではない。

注目すべきは、エンピリックが1966年に産まれた牝馬ということ。1900年代初期に産まれた馬のラインから多くの重賞馬が出るのは分母の都合で当たり前だが、エンピリックは50数年でこれだけの重賞馬を輩出した。アルゼンチンのセールでは、エンピリック 6-f に属する馬は必ずと言っていいほど高額で落札される。

もっとも有名なエンピリック 6-f は、アメリカ産馬のリオデラプラタ(Río De La Plata)だろう。Empiric ⇒ Escolástica ⇒ Escaline ⇒ Express Way ⇒ Río De La Plata と繋がる。リオデラプラタはフランスのGⅠジャン・リュック・ラガルデールに加え、イタリアのGⅠを2勝、イギリスの重賞を2勝した。

パンフィールドもこの偉大な一族に属する。Empiric ⇒ Escolástica ⇒ Escorada ⇒ Escoradita ⇒ Esterina ⇒ Panfield と繋がる。

大舞台での強さ

世界中のどこでも勝てるという特徴に加えて、E ファミリーには見逃せない特徴がもう1つある。それは人気薄でも上位に来るということである。

2019年のアルゼンチンGⅠクリアドーレスは、エントロピア(Entropia)という E ファミリーの馬が勝利した。単勝オッズは99.15倍、15頭立ての13番人気だった。ちなみに、エントロピアは現在日本で繁殖牝馬となっている。

2011年に南米最大のGⅠ競走であるカルロス・ペジェグリーニを優勝したイクスプレッシヴヘイロー(Expressive Halo)は単勝オッズ21.55倍、23頭立ての13番人気だった。その他にも、エラゴン(Eragon)が16.60倍で、イスタンブール(Estambul)が12.05倍で、エスセノグラフォ(Escenógrafo)が12.00倍でGⅠを勝利した。

パンフィールド自身もGⅠチャンピオンズ&チャターカップを勝利したときは18倍と人気薄だった。E ファミリーの血統は大舞台で人々をあっと驚かせる力を発揮する。