• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

【紹介】ドン・アルベルト牧場 2020年産馬セール

 4月27日、チリの "FZR" にて『ドン・アルベルト牧場 2020年産馬セール』が開催される。ドン・アルベルト牧場はチリで毎年のように生産者リーディング、馬主リーディングを獲得する名門牧場である。また、ユニークベラ(Unique Bella)の所有者としても有名である。チリNo.1牧場の幼駒を購入できる絶好の機会である。


 今回のセールでは、牡馬21頭、牝馬29頭の計50頭が上場される。イワンデニーソヴィチ、ディラントーマス、シーキングザダイヤ、ヴィスカウントネルソンといった種牡馬の産駒が中心となる。カタログは こちら から閲覧・ダウンロードできる。また、YouTubeで馬体もチェックできる。


 牡馬では4頭を注目馬として挙げる。


 上場番号47番イワンデニーソヴィチ産駒の牡馬は、母マウカ(Mauca)が2010年のGⅠエル・デルビー(チリ・ダービー)で2着に、GⅠラス・オークスで4着に入った馬である。


 上場番号50番は同じくイワンデニーソヴィチ産駒の牡馬。母タグリアータ(Tagliata)はGⅠラス・オークスで3着に入った。3代母ノーノーナネッテ(No No Nanette)は、GⅠフランシスコ・バエサ・ブラウンなど重賞5勝をあげ、最優秀芝古馬に選出された名牝である。


 上場番号55番は、2020年産馬が初年度となるモータウン産駒の牡馬。母母マルシグリア(Marsiglia)はGⅠラス・オークスの勝ち馬という良血馬である。


 最後に挙げるのが、上場番号58番ツーリスト産駒の牡馬である。母母マイギギ(My Gi Gi)はアメリカGⅡ馬。2012年のGⅠアメリカン・オークスで2着になり、GⅠオークス・リーフとGⅠデルマー・オークスでも4着に入った実績を持つ。


 牝馬は5頭をピックアップした。


 今回のセールでもっとも注目を集める1頭と思われるのが、上場番号70番イワンデニーソヴィチ産駒の牝馬である。半兄カリファト(Califat)は3歳GⅠナシオナル・リカルド・リオンの優勝馬。母母クリスタルクリアー(Crystal Clear)はGⅠラス・オークスを含む重賞2勝をあげ、最優秀3歳芝馬に輝いた。また、芝2000mの世界レコード保持者クリスタルハウス(Crystal House)の全妹でもある。


 上場番号71番もイワンデニーソヴィチ産駒の牝馬。全姉ソイレアリダー(Soy Realidad)はペルーで競走生活を送ってGⅢ勝ち、GⅠパンプローナでも2着に入った。母母マノンレスコー(Manon Lescaut)はGⅠラス・オークスの勝ち馬である。


 上場番号81番は日本でもお馴染みシーキングザダイヤの仔である。この馬の注目度も高い。母母シエルナデルエヘオ(Sierna Del Egeo)から、サファウィ、アシエスノマス、サビエンドという重賞馬が誕生。そのサファウィからは、無敗で3歳GⅠを3連勝しアメリカに移籍したブレークポイント(Break Point)が産まれた。シーキングザダイヤと相性の良い牝系である。


 上場番号82番ヴィスカウントネルソン産駒の牝馬は、母母アルテミサ(Artemisa)がアルゼンチン産馬で、2004年にエストレージャス・ディスタフ、イグナシオ・F・コレーアスとアルゼンチンGⅠを2勝をした名牝である。


 最後に挙げるのが、上場番号88番ウォーコマンド産駒の牝馬。母母パーハップスラヴ(Perhaps Love)はGⅠラス・オークスを含む重賞2勝をあげ、1993年の最優秀3歳芝馬に選出された。エル・エンサージョ、フランシスコ・バエサ・ソトマジョールとGⅠで2度の2着もある。


 今回紹介した馬以外にも、牝系図に活躍馬、実績馬の多くいる良血馬が上場されている。また、シーキングザダイヤやタンタアレグリアといった日本の競馬ファンにとって馴染み深い名前も出てくるので、カタログを見るだけでも面白いだろう。


----------

木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com