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【結果】エル・パライソ牧場 2019年産馬セール

 4月24日、アルゼンチンのセールサイト ARG-SALES で『エル・パライソ牧場 2019年産馬セール』が行なわれた。イルカンピオーネ産駒を中心に75頭が上場され、すべての馬が取引された。高値がついた馬、良血馬の落札結果を以下に紹介する。


 最高落札額となったのは、上場番号2番エルグランカンピオーネ(El Gran Campione)。イルカンピオーネ産駒の牡馬で、15万5000ドルの値がついた。半姉には、エル・パライソ牧場が生産した名牝セアスアラバーダ(Seas Alabada)がいる。2019年にGⅠコパ・デ・プラタを制するなど重賞5勝をあげ、その年の最優秀古馬牝馬と年度代表牝馬に選出された。また、半兄トーマスコール(Tomas Call)も重賞3勝と活躍した。今回のセールでもっとも注目を集めた馬が、事前の予想どおり最高値で落札された。


 2番目の落札額となったのが、上場番号1番のイクスミニスター(Ex Minister)である。この馬もイルカンピオーネ産駒の牡馬で、11万2000ドルで落札された。半姉ジョイニキータ(Joy Nikita)は2018年のGⅠ1000ギニーを優勝し、アルゼンチン最優秀2歳牝馬に選出された。現在は日本の社台ファームで繁殖牝馬として繋養されている。


 10万ドルを超えたのはこの2頭である。3番目はルブルース産駒の牡馬ルブルー(Le Bleu)の7万3000ドル。母母タンガニーカ(Tanganyika)がGⅠ2勝を含む重賞6勝という、優れた牝系の持ち主である。


 上場番号6番のアフリカンタンゴ(African Tango)は、半兄に2019年のGⅠフェリクス・デ・アルサガ・ウンスエーの勝ち馬スプリングドム(Springdom)を持つという良血馬だが、3万ドルでの落札と金額は思ったほど伸びなかった。


 セールの結果は こちら から英語で閲覧することができる。また、Turf Diario のページにも一覧が掲載されている。


■ 最高値がついたエルグランカンピオーネ


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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