• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アグネスゴールドによる最高の前夜祭



写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/289710/dominio-de-regal-tight-no-gp-luiz-fernando-cirne-lima-g3/

 南半球では2歳戦が本格化している。ブラジルのガヴェア競馬場では、4月10日に2つの2歳GⅢが行なわれた。


 牝馬限定のGⅢルイス・フェルナンド・シルニ・リマ(芝1400m)は、アレックス・モタ騎乗の3番人気⑤リーガルタイト(Regal Tight)が、後方2番手から直線で内を上手く抜け出し、1番人気のジャセイナモラール(Já Sei Namorar)に1 3/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分22秒55。


 リーガルタイトは父アグネスゴールド、母父ロワノルマンという血統の2歳牝馬。今年1月31日にガヴェア競馬場の芝1000mでデビューすると、ジャセイナモラールと同着で1着になり、2018年産アグネスゴールド産駒の初勝利をおさめた。前走のリステッド競走ではジャストライク(Just Like)、ジャセイナモラールの3着に敗れたが、重賞の舞台で巻き返した。通算成績は3戦2勝。




写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/289713/em-final-emocionante-vitoria-de-online-no-gp-mario-de-a-ribeiro-g3/

 もう1つの2歳GⅢマリオ・ヂ・アゼヴェード・ヒベイロ(芝1400m)は、3番手を追走したウィルクリー・シャヴィエル騎乗の2番人気⑥オンライン(Online)が、前で粘る5番人気オセアーノアズール(Oceano Azul)をゴール直前でとらえて優勝した。勝ちタイムは1分23秒07。2連勝でリステッド競走を制して1番人気に支持されたキープコジェール(Keep Koller)は、追い込み届かず3着だった。


 オンラインは父アグネスゴールド、母父ワイルドイヴェントという血統の2歳牡馬。2月21日のデビュー戦は3着に敗れたものの、それから2連勝で重賞初制覇を飾った。


 アグネスゴールドは、この日行なわれた2歳重賞をダブルで制覇した。2018年世代からもGⅠ競走の有力馬を続々と輩出するに違いない。


 翌11日にはブラジル3冠競走最終戦が行なわれる。もちろん、主役はアグネスゴールド産駒である。ジャネールモネイ(Janelle Monae)が無敗の牝馬3冠を狙ってGⅠゼリア・ゴンザーガ・ペイショット・ヂ・カストロに、クーロエカミーチャ(Culo E Camicia)が牡馬2冠を目指してGⅠクルゼイロ・ド・スル(ブラジル・ダービー)に出走する。今日のダブルは、アグネスゴールドにとって素晴らしい前夜祭となったかもしれない。




写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/289682/helquis-supera-mais-que-bonita-no-gp-riboletta-g3/

 また、同日にはGⅢヒボレッタ(芝2000m - 3歳以上牝馬)も行なわれた。6頭立てながら、ペリゴーザ(Perigoosa)、マイスキボニータ(Mais Que Bonita)、エルキス(Helquis)と、現ブラジル牝馬3強が揃った。


 勝ったのは、ブルーノ・ケイロス騎乗の1番人気エルキス。先に抜け出したマイスキボニータをゴール寸前で差し切った。昨年は2,3着に泣かされるレースが多かったが、今年は一味違う。惜しくもアグネスゴールド産駒のトリプルとはならなかった。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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