• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アグネスゴールド・ダブル

写真 : JOCKEY CLUB BRASILEIRO

https://www.jcb.com.br/home/noticias/284847/invicta-e-candidata-a-coroa-janelle-monae-e-a-gloria-do-gp-diana-g1/



 アグネスゴールドが今年もブラジル競馬界を支配している。産駒がブラジル3冠競走の第2戦目を牡牝共に制したのである。


 3月14日、ブラジルのガヴェア競馬場で行なわれたブラジル牝馬3冠競走の第2戦、ブラジルのオークスにあたるGⅠヂアナ(3歳牝馬 - 芝2000m)は、ヘンダーソン・フェルナンデス騎乗の1番人気①ジャネールモネイ(Janelle Monae)が、3,4番手の内を追走から直線抜け出し、逃げた2着のアイドルウェイズに1 1/2馬身差をつけて優勝。見事に無敗の牝馬2冠を達成した。勝ちタイムは1分59秒20。3着にはリタディカッシアが入った。


 ジャネールモネイは父アグネスゴールド、母ジャストラック、その父スペンドアバックという血統の3歳牝馬。2021年1月10日のデビュー戦を勝利し、2戦目でブラジル牝馬1冠目のGⅠエンヒキ・ポソーロ(芝1600m - 3歳牝馬)を優勝した。通算成績は3戦3勝(GⅠ2勝)。ヘンダーソン・フェルナンデス騎手、ルイス・エステヴェス調教師、アグネスゴールド産駒という組み合わせは、昨年のマイスキボニータ(Mais Que Bonita)と同じで、2年連続の牝馬2冠となった。


 3冠最終戦となるGⅠゼリア・ゴンザーガ・ペイショット・ヂ・カストロは、4月11日にガヴェア競馬場の芝2400mで行なわれる。マイスキボニータは昨年2着と涙を飲んでおり、同厩の先輩のリベンジなるだろうか。3冠達成となれば、1991年インディアンクリス(Indian Chris)、1998年ヴィルジニー(Virginie)、2000年ビーフェアー(Be Fair)、2012年オールドチューン(Old Tune)、2017年ノーリグレッツ(No Regrets)に続いて6頭目となる。また、無敗での3冠となると、ヴィルジニー以来23年ぶり史上2頭目という快挙である。


■ GⅠヂアナ



 同日、ブラジルのガヴェア競馬場で行なわれたブラジル牡馬3冠競走の第2戦GⅠフランシスコ・エドゥアルド・イ・リンネオ・エドゥアルド・ヂ・パウラ・マシャード(芝2000m - 3歳)は、アレックス・モタ騎乗の9番人気④クーロエカミーチャ(Culo E Camicia)が、ブラジル・スタッドブックが言うところの「津波のような」追いこみで優勝した。道中は離れた最後方ながら、直線だけで全14頭をごぼう抜きする凄まじい末脚を見せ、1冠目のGⅠエスタード・ド・ヒオ・ヂ・ジャネイロを制した3番人気のウットーリをゴール前で交わした。勝ちタイムは1分59秒26。3着には逃げたオリンピックコルチノイが粘った。


 クーロエカミーチャは父アグネスゴールド、母プリンチペッサカプリ、その父アフリートアレックスという血統の3歳牡馬。半兄には重賞2勝のフィーロディアリアンナ(Filo Di Arianna)がいる。2020年8月10日にデビューし、同年10月18日に初勝利をあげた。通算成績は7戦3勝。重賞初勝利がGⅠの大舞台となった。


 3冠最終戦となるブラジルのダービーGⅠクルゼイロ・ド・スル(芝2400m - 3歳)は、4月11日にガヴェア競馬場で行なわれる。今回は伏兵での1発という印象が強いが、この末脚は距離が伸びてこそさらに光るだろう。次走は主役の1頭として目が離せない。


■ GⅠフランシスコ・エドゥアルド・イ・リンネオ・エドゥアルド・ヂ・パウラ・マシャード


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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