• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アグネスゴールド産駒インラヴがGⅠキーンランド・ターフ・マイルSを優勝、BCマイルへ


写真:Bonne Chance Farm(@BonneChanceFarm) https://twitter.com/BonneChanceFarm/status/1446973350673276932

 10月9日にアメリカのキーンランド競馬場で行なわれたGⅠキーンランド・ターフ・マイルS(芝1600m - 3歳以上)は、アレックス・アシャール騎乗のブラジル産馬③インラヴ(In Love)が差し切り勝ちをおさめた。インラヴはこの勝利でBCマイルの優先出走権を手に入れた。勝ちタイムは1分34秒84。アシャール騎手はこれがGⅠ初勝利である。2着にはテルユアダディー(Tell Your Daddy)が、3着にはサムライクイットホットブラウン(Somelikeithotbrown)が入った。


「インラヴはケンタッキー・ダウンズ競馬場での勝利から充実した1ヶ月を過ごし、状態が非常に良かった。それにキーンランドの馬場も合っていた」と、管理するパウロ・ロボ調教師は述べた。


 インラヴは父アグネスゴールド、母ラストベット、その父ノウハイツという血統の5歳騙馬。ブラジルのヒオ・ドイス・イルマノス牧場で産まれた。母ラストベット(Last Bet)はブラジルGⅡ馬である。半姉には2014年のブラジルGⅠエンヒキ・ヂ・トレード・ララを勝利し、アルゼンチンGⅠコパ・デ・プラタでも3着に入ったラストキス(Last Kiss)がいる。また、全妹の3歳牝馬ラヴストーリー(Love Story)は現在アルゼンチンで走っており、芝路線の有力馬の1頭とみなされている。


 2019年4月24日にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場でデビューし、3戦目で初勝利をあげた。4戦目のGⅡエドゥアルド・ケイシーで3着に入り、11月9日に行なわれたアルゼンチンのダービーにあたるGⅠナシオナルに出走。2冠馬ミリニャーケ(Miriñaque)、南米王者テターセ(Tetaze)らに敗れて4着だった。


 2020年6月、同じくヒオ・ドイス・イルマノス牧場が生産・所有のインペラドール(Imperador)、イントラデイ(Intraday)と共に、アメリカのパウロ・ロボ調教師の下に移籍した。移籍後2戦目でアメリカ初勝利を飾ると、前走はケンタッキー・ダウンズ競馬場で行なわれたリステッド競走TVG2Sを優勝した。通算成績は13戦5勝(重賞1勝)。


 このレースには同厩・同馬主・同生産・同父のイバール(Ivar)も出走した。連覇を狙ったが、5ヶ月ぶりのレースだったことに加えて、直線での不利があまりにも大きく、3着からアタマ差の4着に敗れた。


 ロボ師は次のようにコメントした。「2頭とも素晴らしいレースをしてくれた。今はレース後も無事であることを願うばかり。ブリーダーズ・カップ優勝を夢見るために、これからの数週間をどのように過ごすか考えている」


 共同馬主であるボンヌ・シャンス牧場も「2頭のRDIの生産馬はなんて素晴らしいのだろう。馬たちを誇りに思う。チームRDIとチーム・ボンヌ・シャンスはブリーダーズ・カップに向けて準備する」と述べた。


※ヒオ・ドイス・イルマノス牧場(RDI)とボンヌ・シャンス牧場は姉妹牧場。


 陣営からの報告どおり、インラヴとイバールは順調ならばBCマイルへ向かう。イバールは昨年4着だったリベンジを狙う。これまでブリーダーズ・カップを勝った南米馬はいずれもアルゼンチン産馬で、ブラジル産馬はルロワデザニモー(Leroidesanimaux)の2着が最高である。アグネスゴールド産駒がブラジル競馬界の悲願を叶えられるか。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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