• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アグネスゴールド産駒オルフェネグロがブラジルのクリテリウムを優勝


オルフェネグロ(Orfeu Negro) 写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/296213/orfeu-negro-brilha-no-gp-jockey-club-brasileiro-g1/

 6月6日、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにあるガヴェア競馬場で、2歳GⅠジョッキークルブ・ブラジレイロ(芝1600m)が行なわれた。このレースはブラジルのクリテリウムにあたり、最優秀2歳馬を決める戦いの1つでもある。


 ジャンピングフライト(Jumping Flight)が取り消して6頭立てとなったレースは、ブルーノ・ケイロス騎乗の4番人気オルフェネグロ(Orfeu Negro)が好スタートからハナを奪うと、直線でも脚色衰えず、2着の1番人気イネニフォーチュン(Iene Fortune)に1 3/4馬身差をつける逃げ切り勝ちをおさめた。重馬場の勝ちタイムは1分34秒93。勝ち馬から7 3/4馬身離された3着には、最後方から追い込んだ3番人気オリンピックロスト(Olympic Lost)が入った。


 オルフェネグロは父アグネスゴールド、母ヴァレーヴュー、その父ワイルドイヴェントという血統の牡馬で、生産はエテルナメンチ・ヒオ牧場。半兄にはGⅢを制したキロン(Quiron)がおり、遠戚にはブラジル3冠を達成したバルアバリ(Bal A Bali)がいる。今年2月21日のデビュー戦では2着に敗れ、2戦目のGⅡも4着だった。未勝利馬として臨んだ今回のGⅠがキャリア初勝利となった。


 アグネスゴールドは絶好調で、この勝利で今シーズンのブラジル重賞勝利数が20勝となった。うちGⅠは8勝である。ブラジル最優秀種牡馬の獲得はほぼ確実で、無敗の3冠牝馬ジャネールモネイ、ダービー馬オリンピッククレムリン、そして今回のオルフェネグロと、ブラジル版JRA賞にあたるモッソロー賞を総なめにするかもしれない。


 ジョッキークルブ・ブラジレイロは、2019年の勝ち馬ジョリーオリンピカ(Jolie Olímpica)が後にアメリカ重賞を勝ち、2020年の勝ち馬ジャクソンポロックが3冠競走すべてで掲示板に乗るなど、出世レースの1つである。オルフェネグロも続きたいところだが、今年のメンバーは6頭中3頭が未勝利馬と非常に手薄であり、6頭中4頭がルイス・エステヴェス調教師の管理馬という身内競走の感が強く、実力を評価するのが難しい。過剰な期待をかけるのは酷というものだろう。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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