• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アルゼンチンで今年最初の3歳GⅠが行なわれる


ベスパシアーノ(Vespaciano) 写真:Hipódromo San Isidro https://twitter.com/HipodromoSI/status/1424122361301897225

 8月7日、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で今年最初となる3歳GⅠ1000ギニー(芝1600m - 3歳牝馬)とGⅠ2000ギニー(芝1600m - 3歳)が行なわれた。なお、1000ギニー/2000ギニーというレース名だが、イギリスの1000ギニー/2000ギニーや日本の桜花賞/皐月賞に相当するレースではない。アルゼンチンではポージャ・デ・ポトランカス/ポージャ・デ・ポトリージョスが、いわゆる1000ギニー/2000ギニーにあたる。


 GⅠ1000ギニーは、ウィルソン・モレイラ騎乗の5番人気⑤ポルボラーダ(Polvorada)が、3番手追走から直線抜け出し、追い込んだGⅠエストレージャス・ジュヴェナイル・フィリーズの勝ち馬④リンダレベソルタ(Lindalevesolta)に6馬身もの差をつける圧勝をおさめた。勝ちタイムは1分33秒30。3着には4番人気の⑦ベルデピピアンが入った。2番人気に支持された2歳GⅠの勝ち馬⑥トロペアドーラ(Tropeadora)は、かかり気味に逃げて直線で失速し、5着に敗れた。


 ポルボラーダは父ウォーコマンド、母プレシャスタイム、その父マニピュレーターという血統。今年4月にデビューし、初勝利をあげるまでに4戦を要したが、連勝での嬉しいGⅠ制覇となった。通算成績は5戦2勝。


 父のウォーコマンドはシャトル種牡馬としてチリで供用されていたが、2017年はアルゼンチンのバカシオン牧場で種牡馬となった。したがって、2018年産馬(現3歳)がアルゼンチンでの初年度にあたる。2020年にチリのダービーであるエル・デルビーを制したウォーブリーズ(War Breeze)に加え、南米で2頭目となるGⅠ馬が誕生した。


■ 1000ギニー




 GⅠ2000ギニーは、アドリアン・ジャネッティ騎乗の3番人気④ベスパシアーノ(Vespaciano)が、道中は最後方追走ながら直線で鋭い末脚を見せて4馬身の快勝をおさめた。勝ちタイムは1分33秒64。2着にはGⅠグラン・クリテリウムの勝ち馬で1番人気の⑧シャイフレンド(Shy Friend)が入った。


 ベスパシアーノは父ダニエルブーン、母ヴェツカイア、その父ティズナウという血統。5月8日のデビュー戦を勝利すると、前走6月16日のリステッド競走でも豪快な差し切り勝ちをおさめ、これで3戦3勝と無敗でのGⅠ勝利となった。


 父のダニエルブーンはブラジルのGⅠ馬で、2017年よりサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場で種牡馬入りした。2018年産馬(現3歳)が初年度にあたり、2歳牝馬GⅠデ・ポトランカスを優勝したトロペアドーラに加え、早くも2頭目のGⅠ馬を輩出した。なお、現在アルゼンチンにはサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場のダニエルブーン(BRZ)と、ドン・テオ牧場のダニエルブーン(ARG)という同名の種牡馬が存在する。


■ 2000ギニー


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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