• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アルゼンチンを代表する良血馬イペルハッピーが重賞初制覇


写真:Hipódromo San Isidro(@HipodromoSI) https://twitter.com/HipodromoSI/status/1436802407644680196

 9月12日にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で行なわれたGⅡエクアドール(芝1600m - 4歳以上)は、ルイス・バイ騎乗の6番人気イペルハッピー(Híper Happy)が優勝した。スタート直後は隣の馬に挟まれて苦しくなったが、すぐに体勢を立て直して5番手の位置につけた。直線では馬場の真ん中を力強く伸び、内から先に抜け出した①クリオーソマステル(Curioso Máster)との追い比べを1/2クビ差しのいで勝利した。重馬場の勝ちタイムは1分40秒72。1番人気に支持されたGⅠ馬②ホールインワン(Hole In One)は3着だった。


 イペルハッピーは父シティースケープ、母イストリア、その父フレンチデピュティという血統の4歳牡馬。デビューしたのは3歳が終わりかけた今年6月18日と遅く、勝ち馬から9 1/4馬身離された5着だった。しかし、4歳となった7月11日の2戦目を5馬身差で快勝して初勝利をあげると、3戦目も良い末脚を見せて連勝を飾った。6番人気という支持が示していたように、今回の重賞挑戦は時期尚早かと思われたが、勢いそのままに3連勝で重賞初制覇となった。通算成績は4戦3勝(重賞1勝)。


 この馬の特筆すべき点は血統である。2008年に産まれた半兄ヒンツ(Hinz)はチリのGⅠ2000ギニーの勝ち馬。2012年に産まれた半兄ハイハッピー(Hi Happy)は6戦6勝GⅠ3勝とアルゼンチンで無敵の強さを見せ、後にアメリカに移籍して2018年のGⅠマンノウォーSを優勝した。2014年に産まれた半姉イスパニダー(Hispanidad)は、2016年にアルゼンチンの1000ギニーにあたるGⅠポージャ・デ・ポトランカスで、後にBCディスタフを勝つブループライズ(Blue Prize)を倒して優勝。日本のノーザンファームで繁殖牝馬となり、初仔コリエンテスを産んだ。つまり、母イストリアから3頭のGⅠ馬、3ヶ国のGⅠ馬が誕生したのである。イペルハッピーが今秋にGⅠを勝つようなら、世界でも極めて珍しい、1頭の母から4頭のGⅠ馬が誕生することになる。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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