• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アルゼンチン産馬インペラドールがアメリカGⅡを勝利。BCターフ出走へ


写真:Kentucky Downs(@KYDownsRacing) https://twitter.com/KYDownsRacing/status/1436812715130040323

 ブリーダーズカップ出走に向けて南米産馬が順調な道程を歩んでいる。


 9月11日にケンタッキー・ダウンズ競馬場で行なわれたGⅡキャルメット・ターフ・カップS(芝2400m - 3歳以上)は、ジョー・タラモ騎乗のアルゼンチン産馬⑪インペラドール(Imperador)が優勝した。1番枠から好スタートを決め、道中は中団よりやや後ろのポジションで脚を溜めた。直線で馬群の外に持ち出されると、素晴らしい末脚で前の馬を交わし、1番人気⑤アークロー(Arklow)の追撃もクビ差しのいだ。良馬場の勝ちタイムは2分25秒70。3着にはグリンカウンティー(Glynn County)が入った。


 インペラドールは父トレジャービーチ、母ダッチェスロイヤル、その父デインヒルという血統の5歳牡馬。生産国はアルゼンチンだが、生産牧場はブラジルのヒオ・ドイス・イルマノス牧場である。馬主はヒオ・ドイス・イルマノス牧場(RDI)と、その姉妹牧場であるボンヌ・シャンス牧場。9月8日に同じくケンタッキー・ダウンズ競馬場で行なわれたTVG2Sを制したアグネスゴールド産駒のインラヴ(In Love)もRDIの生産、両牧場の所有である。


 デビュー前から素質馬として期待されており、アルゼンチン時代はGⅠ2000ギニー(芝1600m - 3歳)とGⅠミゲル・アルフレード・マルティネス・デ・オス(芝2000m - 3歳以上)を優勝した。昨年3月14日にサン・イシドロ競馬場で行なわれた競馬の南米選手権であるGⅠラティーノアメリカーノ(芝2000m - 3歳以上)で6着になった後、アメリカのパウロ・ロボ調教師の下に移籍することが決まった。2020年9月23日にアメリカデビューを果たし(2着)、今年のGⅠユナイテッド・ネーションズSで2着に入るなど活躍したが、なかなか勝ち星をあげることはできなかった。今回のGⅡ勝利が待望のアメリカ初勝利となった。通算成績は14戦4勝(重賞3勝)。


 インペラドールはこれで11月にデルマー競馬場で行なわれるBCターフの優先出走権を手に入れた。陣営によれば、このまま本番に向かう予定とのことである。現時点でBCへの出走を明言している南米産馬は、インペラドールに加え、BCディスタフのブルーストライプ(Blue Stripe)、BCフィリー&メアターフのレイナデモジェンド(Reina De Mollendo)の3頭である。昨年のBCマイルで4着だったイバール(Ivar)も、今のところ正式発表はないが、再びBCマイルに出走予定である。いずれも実力馬であり、2019年のブループライズ(Blue Prize)以来となる南米馬によるBC制覇が見られるかもしれない。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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