• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

イオヤビッグタイムが疝痛によりウルグアイで死去


写真:La Concordia (@HsLaConcordia) https://twitter.com/HsLaConcordia/status/1407486435247202305

 6月22日、ウルグアイのラ・コンコルディア牧場で種牡馬として供用されていたイオヤビッグタイム(Ioya Bigtime)が、疝痛のため亡くなった。14歳だった。ラ・コンコルディア牧場がSNS上で発表した。


 イオヤビッグタイムは2007年4月24日にアメリカで産まれた。父ダイナフォーマー、母イオヤツー、その父はアルゼンチン産馬ロードアットウォーという血統。現役時代はGⅢを2勝するなど、25戦6勝の成績を残した。2013年8月17日のレースを最後に現役を引退すると、セールに上場され、ウルグアイのラ・コンコルディア牧場を運営するラウール・カサラス氏に購入された。


 ウルグアイで種牡馬となったイオヤビッグタイムは、2015年に産まれた初年度産駒から結果を残した。GⅢを優勝し、2018年のGⅠナシオナル(ウルグアイ・ダービー)で2着になったネグローネ(Negrone)などを輩出し、2018年のリーディング・フレッシュマンサイヤーに輝いた。しかし、後にラ・コンコルディア牧場がスマーティージョーンズ(Smarty Jones)とトリニベルグ(Trinniberg)を導入したことで、イオヤビッグタイムの重要度は下がった。ラ・コンコルディア牧場によると、2020年は32頭の産駒が産まれれ、40頭の牝馬と種付けをした。この40頭から産まれる仔が最終世代となる。


 イオヤビッグタイム最大の功績は、アフステフィスカル(Ajuste Fiscal)をこの世に産んだことである。2016年に産まれたアフステフィスカルは、2019年にGⅠポージャ・デ・ポトリージョス、GⅠジョッキークルブを制し、ウルグアイ2冠を達成した。翌年1月にはウルグアイ最大のGⅠ競走ホセ・ペドロ・ラミーレスに出走し、レースレコードで優勝した。2021年はドバイに遠征し、3月のドバイWCに出走した。結果は8着だったが、ウルグアイ産馬として史上初めてのドバイWCに出走したという快挙だった。


「セールのとき、わたしは10頭の中からイオヤビッグタイムを選んだ。オファーを出したが、購入できなかった。しかし、セールが終わって3分後に、まだイオヤビッグタイムを買うことができると電話を受けた。当時わたしは心筋梗塞からの病み上がりで、病気を克服したことを祝いたかった。この馬がわたしに命を戻してくれた。イオヤビッグタイムはわたし好みの種牡馬だった。色々なタイプの馬を輩出した。芝馬もダート馬も、逃げ馬も追い込み馬も。こんなにも早い最期を迎えるなんて誰も思っていなかった」と、ラウール・カサラス氏は愛馬の死を嘆いた。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

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