• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

インエッセンスがブラジル短距離女王に輝く


写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/306378/um-show-de-in-essence-no-gp-major-suckow-g1/

 8月14日、ブラジルのガヴェア競馬場でGⅠマジョール・ズッコー(芝1000m - 3歳以上)が行なわれた。ブルーノ・ケイロス騎乗の5番人気③インエッセンス(In Essence)が、道中は4,5番手を追走すると、最後のコーナーでバラけた馬群の真ん中を上手く抜け出し、直線では後続を引き離す一方の鋭い伸びを見せて優勝した。重馬場の勝ちタイムは57秒70。4 1/2馬身差の2着には、最内枠から好位でレースを進めた3歳牝馬①オヴェラート(Overath)が入った。1番人気の⑨イタジーバ(Itagiba)は3着だった。


 インエッセンスは父ワイルドイヴェント、母ヘケブラ、その父プットイットバックという血統の4歳牝馬。ブラジルのサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場で産まれた。2020年6月21日のデビュー戦を快勝してから、ここまで6戦すべてで1000mのレースを使われている生粋のスプリンターである。昨年は3歳牝馬ながらこのレースに出走して7着に敗れ、2度目の挑戦で念願のGⅠ初制覇を飾った。通算成績は6戦4勝(GⅠ1勝、GⅢ1勝)。


 ブラジル競馬では芝1000mのGⅠ競走が2つある。マジョール・ズッコーと、サンパウロのシダーヂ・ジャルディン競馬場で行なわれるA.B.C.P.C.C.である。昨年のマジョール・ズッコーの勝ち馬ガタイフロール(Gata Y Flor)、今年のA.B.C.P.C.C.の勝ち馬イタペルーナ(Itaperuna)、共に繁殖牝馬として日本に購入されて現役を引退したため、短距離王の座が不在になっていたが、今回のマジョール・ズッコーでの快勝で、インエッセンスが新たにその座に就いたと見ていいだろう。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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