• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ウルグアイ馬アフステフィスカルがドバイWCに出走

写真 : El Turf

https://elturf.com/ejemplares-campana?id_ejemplar=347786&tipo_vista=



 3月10日、アフステフィスカル(Ajuste Fiscal)を管理するアントニオ・シントラ調教師は自身のインスタグラムにて、アフステフィスカルがドバイWCに招待され、招待を受諾したことを発表した。先にUAEダービーへの出走が決まったエルパトリオータ(El Patriota)に加え、ドバイWCデーに2頭のウルグアイ産馬が挑む。


 アフステフィスカルは父イオヤビッグタイム、母ブレード、その父ストームサージという血統の4歳牡馬。2019年にGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ウルグアイ2000ギニー)とGⅠジョッキークルブを制してウルグアイ2冠馬に輝いた。3冠を懸けて出走した11月のGⅠナシオナル(ウルグアイ・ダービー)ではまさかの3着に敗れたが、2020年1月6日に行なわれた同国最大のGⅠ競走ホセ・ペドロ・ラミーレスを7馬身差、2分27秒42のレース・レコードで圧勝し、2019年のウルグアイ年度代表馬に選出された。


■ GⅠホセ・ペドロ・ラミーレス


 2020年3月14日には、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で開かれた競馬の南米選手権GⅠラティーノアメリカーノ(芝2000m)にウルグアイ代表馬として出走し5着。レース後にはアメリカ移籍が予定されていたが、コロナの影響により白紙になった。それならばと、昨年6月の段階で早くも2021年のドバイ遠征と、ドバイWCへの出走が計画された。


 9月6日に国内最終戦としてGⅢフランシスコ・イ・アウレリアーノ・ロドリゲス・ラレータ(芝1600m)に出走し、1/2馬身差ながら余裕の勝利をおさめた。12月末にエルパトリオータらと共にドバイへ飛んだ。馬体減や環境の変化に苦しみながらも、1月21日にドバイ・デビュー戦としてGⅡマクトゥーム・チャレンジR1に出走し、ミリタリーロー(Military Law)から3馬身差の5着と悪くない結果を残した。2月8日にはGⅡマクトゥーム・チャレンジR2に出走して3着と、着実にパフォーマンスを上げている。


■ GⅡマクトゥーム・チャレンジR2


 当初は3月6日のGⅠマクトゥーム・チャレンジR3に出走予定だった。しかし、調子が思ったより上がっていないことと、血液検査の結果に満足できなかったことを考慮して回避し、本番への招待を待つことにした。実績やレーティングから見て招待されるかどうか微妙なところだったが、このたび正式に招待状が届き、昨年6月から組み立てた計画の最終段階に到達することができた。メンバーはこれまで戦ってきた馬たちとは比べ物にならないほど強くなるが、充分な休養、距離延長と、プラス材料は揃っている。


 シントラ調教師は次のように述べた。「UAEダービーに招待されたエルパトリオータに加えて、アフステフィスカルにもドバイWCの招待が届いた。世界でもっとも重要な競馬開催に、2頭のウルグアイ代表馬が出走することになるだろう。ア・ドリーム・ケイム・トゥルー!(夢が叶った!)。わたしのチームに感謝したい。チームがいなければ達成できなかった。遠征を計画し、招待を受諾してくれた馬主(=ラ・ポーム牧場)にも感謝を述べる。レースは非常に難しいものになるだろう。しかし、2頭はターフで魂を見せてくれると信じている」


 ウルグアイ、ドバイWC。この2つのキーワードから、人々はあの名馬を思い浮かべることだろう。「わたしがこれまで管理した中で最高の馬」。シントラ調教師はアフステフィスカルをこのように称した。3月27日、中東に再び侵略者が現れる。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

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