• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ウルグアイ馬エルパトリオータ、UAEダービーに出走

写真 : El Turf

https://elturf.com/ejemplares-campana?id_ejemplar=423776&tipo_vista=



 1月からドバイへ遠征しているウルグアイのエルパトリオータ(El Patriota)にUAEダービーの招待が届き、同馬を所有するラ・ポーム牧場が招待を受諾した。サウジ・ダービーを制したピンクカメハメハなどとの対戦となる。鞍上はブラジル人のヴァグネル・レアル。


 エルパトリオータは父エコロゴ、母父ピュアプライズという血統の3歳牡馬。2020年7月17日のマローニャス競馬場10Rでデビューすると、9月20日にはGⅢクリアドーレス・ナシオナーレス(ダート1800m)を勝利した。11月1日、ウルグアイのダービーにあたるGⅠナシオナル(ダート2500m)を3 1/2馬身差で快勝して世代の頂点に立つと、レース後に同馬を管理するアントニオ・シントラ調教師からドバイ遠征が発表された。


■ GⅢクリアドーレス・ナシオナーレス


■ GⅠナシオナル


 12月18日にウルグアイを出国。新型コロナウイルスによる混乱が輸送にもおよび、モンテビデオ ⇒ サンパウロ ⇒ カナリア諸島 ⇒ フランクフルト(2泊) ⇒ ドバイという過酷な旅程を強いられた。1月28日にメイダン競馬場で行なわれたアル・バスタキヤ・トライアルでドバイ・デビュー戦を迎え、メンバーは手薄だったが、見事勝利をおさめた。ウルグアイ馬によるメイダン競馬場での勝利は、2019年のベージャフィーヴァー(Bella Fever)以来2頭目である。3月6日にはアル・バスタキヤに出走したが、スタートで立ち遅れ、パナドル(Panadol)の3着に敗れた。


■ ドバイ・デビュー戦


■ アル・バスタキヤ


 ウルグアイ調教馬、もしくは元ウルグアイ調教馬がUAEダービーに招待されたのは、2006年インバソール(Invasor)、2007年グッドリポート(Good Report)、2008年ロックアスコット(Rock Ascot)、2015年サーフィーヴァー(Sir Fever)、以来6年ぶり5頭目。出走するのは、インバソール、サーフィーヴァーに続いて3頭目。ウルグアイ産馬の出走はこれまでサーフィーヴァーのみ。また、馬主・調教師がウルグアイ時代から変わっていないというのは、ウルグアイ競馬史上初めてのことである。


 出走馬のレベルが上がることに加えて、エルパトリオータは2017年9月1日産まれの南半球産馬ということで、北半球産馬55kgに対して、59.5kgもの斤量を背負わなければならない。前走アル・バスタキヤではスタートがいまひとつだったとはいえ、直線での失速は斤量の影響もあるだろう。厳しい戦いになるのは必至だ。だが、計画どおりに物事が進んでいる。ドバイの環境にも慣れている。叩き3走目。上澄みはまだまだ期待でき、ウルグアイ代表として恥ずかしくないパフォーマンスを見せてくれると筆者は信じている。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

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