• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

カンフーマンボ、異能の種牡馬



"Kung Fu Mambo, un padrillo diferente" https://contactohipico.pe/kung-fu-mambo-un-padrillo-diferente-por-freddy-chirinos-cane/ 最終閲覧日:4月15日

 今からおよそ2年前の2019年5月28日、我々 "CONTACTO HIPICO.PE" はカンフーマンボ(Kung Fu Mambo)の種牡馬入りを次のように分析した。


※補足/カンフーマンボ

アルゼンチン産まれ。ペルーで競走馬となり、2012年のデルビー・ナシオナル(ペルー・ダービー)を含むGⅠ2勝をあげた。引退後はバルロベント牧場で種牡馬に。


「カンフーマンボは素晴らしい種牡馬になるという証拠を充分に有している。初年度となった20頭の産駒に注目していくと共に、他の牧場もカンフーマンボと種付けしてくれることを願っている。それだけ魅力的な馬である」


 しかし、現在のリーディング状況を見ると、このジャイアンツコーズウェイの息子の種牡馬力を評価するには、我々は言い足りなかったように思えてならない。


 ペルー生産者協会(ACCCP)によると、カンフーマンボの初年度産駒は20頭いる。現時点で18頭が競走馬としてデビューし、14頭が勝利をあげた(78%)。うち5頭は特別競走を勝ち(28%)、4頭が特別競走で掲示板に載った(22%)。専門家によれば、特別競走の勝ち馬が10%以上というのが、種牡馬にとって良好なパーセンテージであるらしい。したがって、このキングマンボの孫には「卓越した」「並外れた」という形容詞を用いて評価できる。30%近い数字に加えて、18頭中9頭がブラックタイプとみなされる。


 カンフーマンボの初年度産駒でもっとも成功したのはベージャウニオン(Bella Unión)である。ベージャウニオンはノド鳴りを克服し、GⅠポージャ・デ・ポトランカス(ペルー1000ギニー)を優勝した。また、特別競走セレクトスでも2着に入った。


■ GⅠポージャ・デ・ポトランカス


 その他の活躍馬としては、3歳牝馬GⅠエンリケ・アジューロ・パルド2着のレイナデルマンボ(Reina Del Mambo)、同レース3着のイサドーラダンカン(Isadora Duncan)、特別競走マルシアルの勝ち馬スペシャルレディー(Special Lady)、特別競走レイナ・イサベルⅡを勝ったソカバージャ(Socabaya)がいる。


 いずれの馬も牝馬だが、牡馬でもダニーズストーリー(Danny’s Story)がいる。特別競走ルッツ・イ・グロズニーの勝ち馬で、GⅠデルビー・ナシオナルでは4着に入った。


 ブラックタイプ競走で掲示板の載った9頭のうち、6頭が牝馬というのは注目に値する。性別ごとの産駒成績を見てみると、牝馬が15勝、牡馬が7勝と、牝馬が非常に優秀であることが分かる。


 カンフーマンボ産駒に関する他の興味深いデータとしては、ミスタープロスペクターとノーザンダンサーとの相性の良さである。ブラックタイプ馬9頭中6頭(67%)が、ミスタープロスペクターとのインブリードを持っている。


・ ベージャウニオン(4×4)

・ イサドーラダンカン(4×5)

・ ダニーズストーリー(4×5×5)

・ ソカバージャ(4×3)

・ レイナデルマンボ(4×4)

・ スペシャルレディー(4×5)


 また、この6頭のうち4頭が、ノーザンダンサーとのインブリードも含んでいる。


・ ベージャウニオン(5×5×5)

・ イサドーラダンカン(5×5×4×5×5)

・ ダニーズストーリー(5×5×5)

・ ソカバージャ(5×5×5)


 もちろん、ボリス・シュワルツマン氏とバルロベント牧場の努力も忘れてはならない。ここ数十年にわたって優秀な繁殖牝馬を育成・導入し、カンフーマンボという長年追い求めてきた理想的な種牡馬と出会った。残念なことに、バルロベント牧場にとって、いや、ペルー競馬界にとって非常に貴重な存在だったカンフーマンボは、牧場に侵入した無知な犯罪者集団によって殺害されてしまった。


※補足/バルロベント牧場強盗事件

こちら を参照


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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