• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

コマンドインティモ号、殺害される

写真:El Turf

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 昨年12月22日、ペルーのバルロベント牧場に侵入した強盗により、4頭の種牡馬(ザルーテナント、サイラスアレクサンダー、タイムリーアドヴァイス、カンフーマンボ)が殺害されるという事件が起こったのは記憶に新しいかもしれない。しかし、ペルーでまたしても同様の悲劇が起こってしまった。


 現地時間9月29日早朝、2004年に競馬の南米選手権ともいわれるGⅠラティーノアメリカーノを制したペルーの名馬コマンドインティモ号(Comando Íntimo)が、種牡馬として繋養されていたエル・カスティージョ牧場(Haras El Castillo)に侵入した強盗によって殺害された。犯人の目的は食肉を販売するためと見られており、警察は捜査を続けている。また、コマンドインティモの他に2頭が殺害された。


 コマンドインティモは、2000年9月18日にペルーのリオ・サンタ牧場で産まれた20歳の牡馬。父リヤディアン、母父プライベートアカウントという血統。2003年にGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ペルー2000ギニー)とデルビー・ナシオナル(ペルー・ダービー)で3着に入ると、翌年チリのチレ競馬場で開催されたGⅠラティーノアメリカーノを9馬身差で圧勝し、この年のペルー年度代表馬に輝いた。2007年に現役を引退し、バルロベント牧場で種牡馬入り。後にエル・カスティージョ牧場で供用されることになった。


 『エル・トゥルフ』および『ペルー・スタッドブック』によると、コマンドインティモの産駒は計36頭おり、うち21頭が競走馬としてデビューしている。産駒にはリステッド競走2勝のコンコラソン(Con Corazón)などがいるが、重賞勝ち馬はいない。2018年産が1頭、2019年産が1頭いるので、残された馬の活躍に期待したい。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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