
木下 昂也(Koya Kinoshita)
サンタ・イネス牧場 2019年産馬一覧
アルゼンチンのサンタ・イネス牧場が、2019年産馬のカタログを公表した(計85頭)。牧場のHPとカタログの URL は☟
【サンタ・イネス牧場HP】
http://harassantaines.com/es/home-esp/
【2019年産馬カタログ】
http://harassantaines.com/wp-content/uploads/CATALOGO-2021_baja_web.pdf
サンタ・イネス牧場がどのような牧場であるかを説明するのに、長ったらしい文章はいらない。インバソール(Invasor)とマルペンサ(Malpensa)の生まれ故郷。これだけで充分である。
ファンにとっては将来のスターホースを探すために、競馬関係者にとってはアルゼンチンの素質馬を手に入れるために、カタログをチェックしておいて損はない。以下、注目馬を何頭かピックアップした。
母カリテア(Kalithea)は、2014年にGⅠポージャ・デ・ポトランカス(アルゼンチン1000ギニー)とGⅠセレクシオン(アルゼンチン・オークス)を優勝し、その年の最優秀3歳牝馬と年度代表牝馬に選ばれた。2015年もGⅠエストレージャス・ディスタフを制し、最優秀古馬牝馬に輝いた。
8番 ミサーノ(Misano)
母マリーナロメア(Marina Romea)はマルペンサの全妹にあたる。したがって、近親にサトノダイヤモンドがいる血統である。全兄マリニャック(Marignac)は2020年のアルゼンチン3冠競走第2戦目GⅠジョッキークルブを優勝した。今回のカタログで1,2を争う良血馬である。
14番 ライナン(Rainan)
母ケリーダレベーカ(Querida Rebeca)は2013年にGⅠポージャ・デ・ポトランカスを優勝した。
16番 アルテード(Altedo)
全兄アランプール(Alampur)は2018年のGⅠダルド・ロチャと、2019年のGⅠレプブリカ・アルヘンティーナの勝ち馬。
母エンプレスジャッキー(Empress Jackie)は2012年のGⅠ1000ギニーを制するなど重賞3勝をあげた。
母エンジョイラヴ(Enjoy Love)は2008年のGⅡミゲル・L・モラーレスの勝ち馬。半姉エンプレスジャッキー(Empress Jackie)は2012年のGⅠ1000ギニーなど重賞3勝。
29番 イージングエモーション(Easing Emotion)
母エモーションパレード(Emotion Parade)は2006年にGⅠポージャ・デ・ポトランカス、GⅠセレクシオン、GⅠエンリケ・アセバルと3歳牝馬GⅠを完全制覇。その年の最優秀3歳馬と年度代表牝馬に選出された。近親には、2018年のGⅠプロビンシア・デ・ブエノスアイレス、2020年のGⅠダルド・ロチャを含む重賞6勝のエモーションオーペン(Emotion Orpen)がいる。8番ミサーノに匹敵する注目株。
35番 マラカイ(Malakai)
半兄のマーレー(Maaleh)とマイゴーラン(My Golan)は共に重賞馬。半姉レリーダレベーカ(Querida Rebeca)は2013年にGⅠポージャ・デ・ポトランカスを勝利した。
60番 カラロア(Kalaroa)
半姉カリテア(Kalithea)は、2014年にGⅠポージャ・デ・ポトランカスとGⅠセレクシオンを優勝し、その年の最優秀3歳牝馬と年度代表牝馬に選ばれた。2015年もGⅠエストレージャス・ディスタフを制し、最優秀古馬牝馬に輝いた。
半兄エスケープオブグローリー(Escape Of Glory)は2011年のGⅠグラン・クリテリウムの勝ち馬。エストレージャス・ジュヴェナイルでも2着に入った。
70番 キリエル(Kiriel)
母キリアキ(Kiriaki)は2016年にGⅠエストレージャス・ディスタフを制した。また、2017年にはGⅠヒルベルト・レレーナとGⅠクリアドーレスを勝ち、その年の最優秀古馬牝馬に選出された。キリエルは初仔。
母クイーンヘイロー(Queen Halo)はインバソールの半妹。半兄キリコ(Quirico)は2017年のGⅠパレルモの勝ち馬。
半姉ススピーロリメーニョ(Suspiro Limeño)はペルーで競走生活を送り、2015年にGⅠポージャ・デ・ポトランカス(ペルー1000ギニー)とGⅠエンリケ・アジューロ・パルドを優勝した。
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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