• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

サンドバレーラがベネズエラ競馬史上2頭目となる無敗の牝馬3冠を達成


写真:OFICIAL INH(@OficialINH) https://twitter.com/OficialINH/status/1424546775784898569

 ベネズエラで快挙が生まれた。


 8月8日にラ・リンコナーダ競馬場で行なわれたベネズエラ牝馬3冠最終戦となるGⅠヘネラル・ホアキン・クレスポ(ダ2400m - 3歳牝馬)は、ハイメ・ルーゴ騎乗の②サンドバレーラ(Sandovalera)が優勝した。4頭立ての2番枠から発走したサンドバレーラは、400mを25秒6、800mを50秒2、1200mを1分15秒8、1600mを1分40秒4、2000mを2分6秒0、2400mを2分32秒8と、ほぼ一定のペースを保って走り、2着のメローサ(Melosa)に8馬身差をつける完勝をおさめた。2着から7馬身差の3着にはフロールデルテイデ(Flor Del Teide)が入った。


 キングセラフ産駒のサンドバレーラは、6月27日のGⅠイポドロモ・ラ・リンコナーダ、7月18日のGⅠプレンサ・イピカ・ナシオナル、そして今回のGⅠヘネラル・ホアキン・クレスポと、ベネズエラ牝馬3冠を達成した。1冠目が7馬身、2冠目が8馬身、3冠目が8馬身、3戦合計で23馬身と圧勝に次ぐ圧勝だった。2019年のアフロディータデパドゥア(Afrodita De Padua)以来、ベネズエラ競馬史上13頭目の牝馬3冠馬である。加えて、サンドバレーラの通算成績は7戦7勝であり、無敗の牝馬3冠となると、2014年のニンファデルシエロ(Ninfa Del Cielo)以来ベネズエラ競馬史上2頭目の快挙である。また、鞍上のハイメ・ルーゴ騎手は、2019年のアフロディータデパドゥアに続き2度目の牝馬3冠制覇となった。


 特筆すべきは、サンドバレーラがこれで4冠馬になったということである。7月18日に行なわれた牝馬2冠目のGⅠプレンサ・イピカ・ナシオナルの翌週である7月25日に、つまり、連闘で牡馬2冠目のGⅠクリーア・ナシオナル(ダ2000m)に挑み、これを4馬身差で勝利している。牝馬3冠+牡馬1冠で4冠である。


 サンドバレーラの快進撃はまだまだ続くかもしれない。同馬を管理するリカルド・ロシージョ調教師によると、8月15日に行なわれる牡馬3冠目、ベネズエラのダービーにあたるGⅠレプブリカ・ボリバリアーナ・デ・ベネスエラ(ダ2400m - 3歳)へ出走するプランがあるとのことである。再びの連闘策となるが、もし勝利すれば無敗の5冠馬が誕生することになる。


 しかし、前回は2000mの連闘だったが、次回は2400mの連闘となり、疲労が蓄積しているのは明らかなことに加え、テンプラリオ(Templario)やパーセキューテッド(Persecuted)といった強力な牡馬を相手にしなければならず、勝利するのは容易ではない。むしろ、勝利はかなり厳しいだろう。ベネズエラ国内では、馬が壊れるから走らせるべきではない、牡馬3冠が懸かっているわけではないのだから出走する意味がないという声も少なくない。サンドバレーラの動向については、分かり次第報告する。


【サンドバレーラの3冠競走】

①♀ 6月27日 イポドロモ・ラ・リンコナーダ(ダ1600m) 1着

②♀ 7月18日 プレンサ・イピカ・ナシオナル(ダ2000m) 1着

②♂ 7月25日 クリーア・ナシオナル(ダ2000m) 1着

③♀ 8月8日  ヘネラル・ホアキン・クレスポ(ダ2400m) 1着

③♂ 8月15日 レプブリカ・ボリバリアーナ・デ・ベネスエラ(ダ2400m) ?


■ GⅠヘネラル・ホアキン・クレスポ


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