• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

シェリーヴィが牝馬GⅠホベルト・イ・ネルソン・グリマルヂ・セアブラを優勝


写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/306410/cherie-vi-soberana-no-gp-roberto-e-nelson-seabra-g1/

 8月14日、ブラジルのガヴェア競馬場でGⅠホベルト・イ・ネルソン・グリマルヂ・セアブラ(芝2000m - 4歳以上牝馬)が行なわれた。ブラジル最大の競走であるGⅠブラジルと同週に開催されるこのGⅠは、ブラジル版のエリザベス女王杯とみなすことができる。


 出走12頭中10頭が4歳馬と、中心は4歳勢だった。そのとおり、レースを制したのはジョゼー・ダ・シルヴァ騎乗の4歳牝馬⑦シェリーヴィ(Cherie Vi)だった。道中は前3頭からやや離れた4番手でレースを進めると、直線では内から馬群をさばき、先に抜け出した6番人気の③マイスキボニータ(Mais Que Bonita)を残り100m地点で捕まえて優勝した。重馬場の勝ちタイムは2分8秒89。1 1/2馬身差の2着にはマイスキボニータが粘り、3着には中団から脚を伸ばした①ネウセリー(Neusely)が入った。


 シェリーヴィは父プットイットバック、母ピッパ、その父ビロングトゥーミーという血統の4歳牝馬。ブラジルのオールド・フレンズ牧場で産まれ、近親には日本のエスティファームで繁殖牝馬となったGⅡ馬ベストインタウン(Best In Town)がいる。初勝利を9馬身差でおさめるなど早くから能力の高さを見せていたが、牝馬3冠路線では無敗の3冠を達成したジャネールモネイ(Janelle Monae)の壁に跳ね返され、1冠目3着、2冠目4着と苦渋をなめた。3冠目には出走せず、サンパウロの古馬GⅠO.S.A.F.に挑み、強豪エルキス(Helquis)の前に2着と好走した。今回の勝利で通算成績を9戦4勝とし、念願の重賞初勝利をGⅠの舞台で飾った。なお、鞍上のジョゼー・ダ・シルヴァ騎手は、主戦としていたアルゼンチンから母国ブラジルに帰国して初めてのGⅠ勝利である。


 2着だったアグネスゴールド産駒のマイスキボニータについて少し触れておきたい。2020年に牝馬2冠を達成して以降はなかなか勝ち星に恵まれないレースが続いており、近7走連続で2,3着に敗れている。昨年このレースを半馬身差で逃したリベンジを狙ったが、またしても2着に終わった。通算成績は18戦7勝、2着7回、3着4回と、馬券圏内を外していないのは立派だが、格下だろうと強豪だろうと相手なりにしか走れない甘さがあり、取りこぼしが多い。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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