• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

シーキングザダイヤ産駒ヴィータダマンマが二刀流でGⅠ2勝目をあげる


写真:Timberos(@HIPICOS_OFICIALhttps://twitter.com/HIPICOS_OFICIAL/status/1431787799502589958

 8月28日、チリのチレ競馬場でGⅠ1000ギニー・マリーア・ルイサ・ソラーリ・ファラベージャ(ダ1600m - 3歳牝馬)が行なわれた。このレースはチレ競馬場4冠競走の第2戦目、および、チレ競馬場牝馬3冠競走の2戦目にあたる。


 レースは9頭立てで行なわれた。戦前の予想では、1冠目のGⅠタンテオ・デ・ポトランカス(ダ1500m - 2歳牝馬)の勝ち馬ミシアネーナ(Misia Nena)と、サンティアゴ競馬場のGⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャ(芝1600m - 2歳牝馬)の勝ち馬ヴィータダマンマ(Vita Da Mamma)の2強対決と思われた。


 内枠から好スタートを決めたゴンサロ・ウジョア騎乗の②ヴィータダマンマがかかり気味にハナを奪った。2番手に5番人気の⑤リッツァ(Ritza)がつけ、その後ろにホルヘ・ゴンサーレス騎乗の⑨ミシアネーナが続いた。初めての左回りが影響したのか、最終コーナーで外に膨らんだヴィータダマンマを、内からミシアネーナが交わして先頭に立った。しかし、体勢を立て直したヴィータダマンマの直線での伸びは鋭く、終わってみればミシアネーナに3 1/4馬身差をつける快勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分37秒33。2着にはミシアネーナが、3着には最後方から追い込んだ④ノルウィジャンクイーン(Norwegian Queen)が入った。


 ヴィータダマンマは父シーキングザダイヤ、母テスタルダーラ、その父ストゥーカという血統の3歳牝馬。生産はイル・カンピーネ牧場、馬主はアルビダルということで、この馬はサッカー・セリエAのインテルに所属するアルトゥーロ・ビダルの生産・所有馬ということになる。


 3月15日のデビュー戦を勝利後は、重賞で3着、4着と歯がゆい結果が続いた。しかし、6月25日のGⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャで大本命のイナダマス(Y Nada Más)を倒し、重賞初制覇をGⅠで飾った。これまでの5戦はすべてサンティアゴ競馬場の芝の右回りのレースだったが、初チレ競馬場、初ダート、初左回りを克服してのGⅠ2勝目となった。通算成績は6戦3勝(GⅠ2勝)。なお、鞍上のゴンサロ・ウジョア騎手はこの勝利がチリGⅠ50勝目だった。


「素晴らしい勝利だ。神に感謝する。イル・カンピーネ牧場、アルビダル、セルヒオ・インダ調教師など、我々の馬のために日々全力を尽くしてくれている人たちにも感謝したい。この瞬間は我々の心にいつまでも記憶されるだろう。本当にありがとう。我々はチレ競馬場のGⅠの勝者となった。夢はきっと叶う」と、イル・カンピーネ牧場の統括を務めるカルロス・アリアーガ氏は Instagram で述べた。アリアーガ氏はビダルのいとこであり、ビダルの競馬業のマネージメントを担当している。


 今後の目標に関しては2つの選択肢がある。1つ目は、11月にチレ競馬場で行なわれる牝馬3冠最終戦のGⅠアルベルト・ソラーリ・マグナスコ(ダ2000m - 3歳牝馬)に進む。2つ目は、10月にチレ競馬場で行なわれるGⅠマウリシオ・セラーノ・パルマ(ダ1900m - 3歳)で牡馬に挑む。どうやら陣営はGⅠマウリシオ・セラーノ・パルマで牡馬にぶつける選択をするようだ。今後については発表があり次第報告する。




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