• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ジョージワシントンが21世紀初となるGⅠブラジル2勝を達成


写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/306906/o-bicampeonato-de-george-washington-no-gp-brasil-g1/

 8月15日、ブラジルのガヴェア競馬場でブラジル最大の競走であるGⅠブラジル(芝2400m - 4歳以上)が行なわれた。昨年の覇者で南米最高レーティングを誇るピンパーズパラダイス(Pimper's Paradise)、2019年のこのレースの勝ち馬ジョージワシントン(George Washington)、最優秀3歳馬ジャクソンポロック(Jackson Pollock)、サンパウロ王者ヘッドオフィス(Head Office)、ダービー馬オリンピッククレムリン(Olympic Kremlin)など、現ブラジルのトップホースが勢ぞろいとなった。


 レースを勝利したのは、ヘンダーソン・フェルナンデス騎乗の5番人気⑤ジョージワシントンだった。いつものように最後方からの競馬となったが、向こう正面で徐々にポジションを上げて最終コーナーを3番手で回ると、直線でも脚色衰えずに後続を突き放した。重馬場の勝ちタイムは2分34秒47。1 3/4馬身差の2着には、追い込んできたマルセロ・ゴンサルヴェス騎乗の②ジャクソンポロックが入った。4角で窮屈な走りを強いられてしまい、そこがスムーズならばもっと際どい勝負になっただろう。3着には②aメンカデセ(Mem Cade Ce)が粘りこみ、ルイス・エステヴェス調教師の管理馬による1,2,3決着となった。1番人気のピンパーズパラダイスは末脚不発で5着に敗れた。


 ジョージワシントンは父レダットーレ、母プリンセーザカリナ、その父ノウハイツという血統の6歳牡馬。生産はTNT牧場で、馬主はハッピー・アゲイン。2019年のこのレースの勝ち馬であり、今回の勝利でGⅠブラジル2勝目を達成した。ブラジルを複数回勝った馬は、1943,44年アルバトロス(Albatroz)、1947,48年エリアコ(Helíaco)、1952,53年グアリーショ(Gualicho)、1965,66年ゼナブリ(Zenabre)、1991,93年フィラッハキング(Villach King)に続いて6頭目であり、21世紀では初めての達成である。今年5月に亡くなった父レダットーレに捧げる優勝となった。通算成績は28戦8勝(重賞6勝、GⅠ3勝)。


 ルイス・エステヴェス調教師は、2017年ヴォアドールマギー(Voador Magee)、2018年クアルテートヂコルダス(Quarteto De Cordas)、2019年ジョージワシントン、2021年ジョージワシントンと、5年で4勝という驚異的な数字を残している。レース後は、ジョージワシントンで2022年のブラジル優勝を目標にすると述べた。鞍上のヘンダーソン・フェルナンデス騎手は、2011年のベーロアクテオン(Belo Acteon)に続いて2勝目である。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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