• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

スペイン馬レイナマドレが仏GⅢを勝利、1000ギニーへ視界良好。

写真:France Galop https://www.france-galop.com/fr/content/prix-imprudence-reina-madre-de-madrid-%C3%A0-longchamp


 8日、ドーヴィル競馬場で行なわれたGⅢアンプリュダンス(芝1400m - 3歳牝馬)は、クリストフ・スミヨン騎乗の元スペイン調教馬レイナマドレ(Reina Madre)が、上がり最速となる33.95秒の末脚で、スカイエンジェル(Skay Angel)を差し切って優勝した。勝ちタイムは1分25秒12。3連勝でGⅢを勝利したシーザローズ(See The Rose)は4着だった。



 レイナマドレは父キングマン、母スプラッシュダウン、その父ファルブラヴという血統の3歳牝馬。ゴフス社のノヴェンバー・フォール・セールでスペインのイェグアーダ・セントゥリオンに35万ユーロで落札され、マドリードのサルスエラ競馬場を拠点とするアルバロ・ソト調教師の管理馬となった。


 2020年9月20日にサルスエラ競馬場の芝1400mでデビュー勝ちをおさめると、次走はボルドールブスカ競馬場のリステッド競走で2着に入った。3戦目、スペイン2歳王者を決めるグラン・クリテリウムでは、重馬場と他馬の必要なマークに苦しんで4着と苦渋をなめた。12月にフランスを拠点とするスペイン人調教師マウリシオ・デルシェール・サンチェス調教師の厩舎に移籍し、今回のGⅢアンプリュダンスが移籍初戦だった。通算成績は4戦2勝。


マウリシオ・デルシェール調教師

「うちの厩舎に来てさほど時間は経っていないが、良い調教を積んできた。道中はリラックスできており、ギアチェンジ、とりわけラスト200mの加速は素晴らしかった。馬のポテンシャルには非常に満足している。1600m以上の距離はこの馬には長いが、今回のようにリズム良く走ることができれば、1600mならこなしてくれると思う」


 次走はフランス1000ギニーを予定している。今まではまったく無名の存在だったが、今回の勝利によって一気に有力馬に躍り出た。調教師のコメントにもあるように、今後はマイル以下のレースを選ぶことになるだろう。なお、馬主のイェグアーダ・セントゥリオンはシビーラスペイン(Sibila Spain)という馬でフランス・オークス出走を目指している。


 レイナマドレはフランス馬ではない。アイルランド馬でもない。スペイン馬主が所有し、スペイン人調教師が管理し、スペインでデビューした、まぎれもないスペイン馬である。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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