• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ダービーの栄冠はアグネスゴールド産駒オリンピッククレムリンに



写真 : JOCKEY CLUB BRASILEIRO https://www.jcb.com.br/home/noticias/289950/olympic-kremlin-e-a-gloria-do-derby/

 ブラジルの競馬は簡単だ。頭を空っぽにしてアグネスゴールド産駒を買えばいい。大舞台では、なおさら。


 4月11日にガヴェア競馬場で行なわれたブラジル(カリオカ)牡馬3冠競走最終戦、ブラジル・ダービーにあたるGⅠクルゼイロ・ド・スル(芝2400m - 3歳)は、ヴァルヂネイ・ジル騎乗の2番人気オリンピッククレムリン(Olympic Kremlin)が、外枠から3番手を確保すると抜群の手応えで直線に入り、最後方から追い込んできたオリンピックコルチノイ(Olympic Korchnoi)に1 3/4馬身差をつける完勝をおさめた。勝ちタイムは2分25秒47。3着には6番人気のジャクソンポロック(Jackson Pollock)が入った。1冠目の勝者で1番人気だったウットーリ(Uttori)、2冠目の勝者で2番人気に支持されたクーロエカミーチャ(Culo E Camicia)は共に差し届かず、5着と8着に敗れた。


 オリンピッククレムリンは父アグネスゴールド、母スウィートレモネード、その父レモンドロップキッドという血統の3歳牡馬。生産はレジーナ牧場で、馬主はH&R。2020年5月3日にデビューすると、11月14日に行なわれたサンパウロ地区のダービーであるデルビー・パウリスタ(芝2400m)で2着に入った。今年1月21日のGⅢ競走を制して一躍3冠戦線の主役に躍り出たが、1冠目のエスタード・ド・ヒオ・ヂ・ジャネイロでは13着とまさかのブービー負け。2冠目のフランシスコ・エドゥアルド・イ・リンネオ・エドゥアルド・ヂ・パウラ・マシャードで5着と復調気配を見せ、今回に望んだ。通算成績は9戦3勝(重賞2勝)。


 1着のオリンピッククレムリン、2着のオリンピックコルチノイは共にアグネスゴールド産駒。したがって、昨年のアブダビ(Abu Dhabi)、ヒーズゴールド(He's Gold)に続き、2年連続でアグネスゴールド産駒によるダービー・ワンツーとなった。4着に入ったインペラトーレピエトロ(Imperatore Pietro)もアグネスゴールド産駒であり、上位5頭中3頭をアグネスゴールドで独占した。また、鞍上のヴァルヂネイ・ジル騎手は、2016年ダフィーガール(Daffy Girl)、2018年オリンピックハノイ(Olympic Hanoi)、2020年アブダビ(Abu-Dhabi)に続き、連覇でダービー4勝目を飾った。6年で4勝は驚くべき数字である。


 オリンピッククレムリンの次走について発表はないが、順調であれば5月16日にシダーヂ・ジャルディン競馬場で行なわれるサンパウロ地区最大のGⅠ競走サンパウロ(芝2400m - 3歳以上)に出走するのではないか。8月15日にはブラジル最大のGⅠ競走ブラジル(芝2400m - 4歳以上)も控えている。この2つはまだアグネスゴールド産駒が勝ったことのないレースであり、オリンピッククレムリンへの期待が高まる。


■ GⅠクルゼイロ・ド・スル


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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