• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

チリの怪物ファーストコンスティテューション

写真:El Turf

https://elturf.com/ejemplares-home?id_ejemplar=422917&tipo_vista=



ファーストコンスティテューション(First Constitution)


【プロフィール】

生年月日:2017年10月5日(3歳牡馬)

父:コンスティテューション

母父:キトゥンズジョイ

生産:ドン・アルベルト牧場

馬主:セネイセ

主戦騎手:ホルヘ・ゴンサーレス

調教師:カルロス・ウルビーナ


【経歴】

 ティズザローの父として有名なコンスティテューションは、チリの名門ドン・アルベルト牧場でシャトル種牡馬として供用され、2017年産が初年度となる。11月1日現在、ポージャ・デ・ポトランカスを勝ったアラスカンクイーン号(Alaskan Queen)、ポージャ・デ・ポトリージョスを勝ったブレークポイント号(Breakpoint)、そしてグラン・クリテリウム・マウリシオ・セラーノ・パルマを勝ったファーストコンスティテューション号(First Constitution)と、初年度からすでに3頭のGⅠ馬を輩出している。


 ファーストコンスティテューションが注目されるようになったのは、デビュー戦で見せた圧巻のパフォーマンスがきっかけである。2020年9月26日にチレ競馬場で行なわれたダート1200mの未勝利戦で、2着のペリコフォーエヴァー号に15 3/4馬身差の圧勝をおさめた。


◆ デビュー戦(ダート1200m) 15 3/4馬身



 2戦目は2週間後に行なわれた1勝馬クラスのダート1500m戦。ファーストコンスティテューションはここでも2着のマジックトレイル号を14馬身突き放し、改めて素質の高さを示した。しかし、相手関係がイマイチだったこともあり、この2戦の走りが本物なのかどうか、3戦目のGⅠグラン・クリテリウムで真価が問われることに。


◆ 2戦目(ダート1500m) 14馬身



 ファーストコンスティテューションが2勝目をあげた同日、チレ競馬場3冠競走の第1戦GⅠ2000ギニーが行なわれ、ホルヘ・ゴンサーレス騎手のハモンセラーノ号が勝利した。もちろん次に挑むは2冠目のGⅠグラン・クリテリウムで、王者ハモンセラーノ VS 怪物ファーストコンスティテューションに期待が集まった。だが、ここで1つ問題が生じた。ハモンセラーノの主戦騎手はホルヘ・ゴンサーレス騎手だが、ファーストコンスティテューションの主戦騎手もホルヘ・ゴンサーレス騎手なのである。ゴンサーレス騎手がどちらに乗るのかにも注目が集まったが、彼は迷うことなく2000ギニー馬ハモンセラーノではなくファーストコンスティテューションに騎乗することを選んだ。


 2020年10月31日、チレ競馬場でGⅠグラン・クリテリウム・マウリシオ・セラーノ・パルマが行なわれた。ファーストコンスティテューションは大外枠の発走から終始外を回らされたものの、終わってみれば2着オリエンタルトリガー号に8馬身差の大楽勝をおさめた。ハモンセラーノは4着に敗れた。ホルヘ・ゴンサーレス騎手の選択は正しかったのである。


◆ GⅠグラン・クリテリウム・マウリシオ・セラーノ・パルマ(ダート1900m) 8馬身



 チリの競馬サイト"El Turf"はファーストコンスティテューションを次のように称した。

「ファーストコンスティテューションは過去の偉大なる馬たちの名前を思い出させる。トータルインパクト(Total Impact)、リドパレス(Lido Palace)、トロタモンド(Trotamondo)などと比較しないことはもはや不可能である」


 また、早期のアメリカ移籍を期待する声もある。


 2019年はアルゼンチン調教馬のイバールに期待をかけ、実際にアメリカGⅠを勝ち、BCマイルでも本命視されるほどの馬になってくれた。南米のトップホースはアメリカの上位馬と比べて遜色ない実力の持ち主である。2020年はファーストコンスティテューションを推していきたい。2021年のBCクラシックはこの馬で決まり、と言うのは大仰かもしれないが、アメリカGⅠの1つや2つ勝てる素質を秘めていると確信している。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com