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マリブムーン産駒ポルタルデルアルトが突然死


ポルタルデルアルト(Portal Del Alto) 写真:El Turf https://elturf.com/ejemplares-fotos?id_ejemplar=292555&tipo_vista=

 6月11日、アルゼンチンのロデオ・チコ牧場で種牡馬として繋養されていたポルタルデルアルト(Portal Del Alto)が、心臓発作のため亡くなった。8歳だった。体調面にはまったく問題なく、突然の出来事だったという。


 ポルタルデルアルトは父マリブムーン、母ポトシーナ、その父カクタスリッジという血統を持ち、2012年にポソ・デ・ルナ牧場で産まれた。母のポトシーナはアメリカ産馬で、アメリカでマリブムーンと種付けされてからアルゼンチンに輸入された。2歳時はデビューから2戦2勝と世代の主役候補だったが、2戦目のGⅡサンティアゴ・ルーロを7馬身差快勝後に怪我が判明し、現役引退を余儀なくされた。


 引退後はロデオ・チコ牧場で種牡馬となった。2015年は84頭、2016年は90頭、2017年も90頭、2018年は75頭と、アルゼンチンで人気の種牡馬の1頭だった。2021年6月12日時点で77頭が競走馬としてデビューし、536戦50勝という成績をあげた。2018年に産まれたウェイバ(Wieba)が、今年2月に行なわれたGⅢギジェルモ・ケミスを優勝し、産駒の重賞初勝利となったが、残念ながらレース後に骨折が判明して現在休養中である。


 まだまだこれからの種牡馬だったことに加えて、今年5月に亡くなったマリブムーン、そしてエーピーインディの血を広めることのできた貴重な種牡馬の早すぎる死に、アルゼンチン生産界はショックを受けている。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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