
木下 昂也(Koya Kinoshita)
リダウツチョイスの血が南米初上陸
写真 : Racing snd Sports
https://www.racingandsports.com/thoroughbred/horse/mustaaqeem/1131153
リダウツチョイス産駒のムスタキーム(Mustaaqeem)が、サウス・アメリカン・ブラッドストックのネルソン・セプルベダ氏に購入され、チリで種牡馬として供用されることが決まった。繋養先となる牧場は未定。リダウツチョイス種牡馬は南米初上陸となる。
ムスタキームは2014年にオーストラリアで産まれ、マイク・デ・コック調教師の下、南アフリカで競走生活を送った。2017年にGⅠサウス・アフリカン・ナーサリー(芝1160m)を優勝し、同国の最優秀2歳牡馬に選出された。
ムスタキームの母ナショナルカラー(National Colour)は、2006年にGⅠを3勝し、南アフリカの最優秀3歳牝馬と年度代表馬に輝いた名牝である。2008年にはイギリスのGⅠナンソープSでも2着に入った。また、全兄ラフィーフ(Rafeef)も、2017年のGⅠコンピュータフォーム・スプリント(芝1000m)を勝ったGⅠ馬であり、現在は南アフリカで種牡馬となっている。
2021年が始まってまだ3ヶ月だが、ウルグアイのオーブ(Orb)、ペルーのブルボンレゾリューション(Bourbon Resolution)、ブラジルのアウトストリップ(Out Strip)、そしてチリのムスタキームと、種付けシーズンに備えて南米各国が続々と新しい血を導入している。年を追うごとに多様化する南米生産界に今後も目が離せない。
■ GⅠサウス・アフリカン・ナーサリー
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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