• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

南米主要国で3冠競走が開幕


マカダミア(Macadamia) 写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/298440/gp-margarida-polak-lara-macadamia-de-perdedora-a-campea-de-g1/

 南米の3歳シーズンが本格化する。


 9月4日、アルゼンチンのパレルモ競馬場でGⅠポージャ・デ・ポトランカスGⅠポージャ・デ・ポトリージョスが行なわれる。前者はアルゼンチンの1000ギニーにあたり、後者は2000ギニーに相当する。


 ポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m - 3歳牝馬)には10頭が出走予定である。2歳ダートGⅠの勝ち馬カルタエンブルハーダ(Carta Embrujada)、GⅠエストレージャス・ジュヴェナイル・フィリーズの勝ち馬リンダレベソルタ(Lindalevesolta)、芝1600mのGⅠ1000ギニーを圧勝したポルボラーダ(Polvorada)と、ここまで世代の主役を演じてきた馬たちが順当に参戦してきた。7戦6勝、重賞4勝とラ・プラタ競馬場で無類の強さを見せているアグアマキシマ(Agua Máxima)が回避したのは残念だが、見応えのあるレースになるのは間違いない。


 一方、ポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)は7頭立てと寂しい開催となる。2歳時にダートGⅠを2勝したフィエルアミーゴ(Fiel Amigo)に対し、そのフィエルアミーゴに1 1/2馬身差の2着まで迫った芝のGⅡ馬イルウィン(Irwin)と、ラ・プラタ競馬場のGⅡを勝ったアクロスザガルチ(Across The Gulch)がどこまで迫れるかが注目である。


■ GⅠエストレージャス・ジュヴェナイルを勝利したフィエルアミーゴ



 同日には、ブラジルのサンパウロにあるシダーヂ・ジャルディン競馬場でGⅠバラン・ヂ・ピラシカーバGⅠイピランガも開催される。サンパウロ4冠競走の第1戦目になる。


 バラン・ヂ・ピラシカーバ(芝1600m - 3歳牝馬)には11頭が登録した。注目は、2020/21シーズンの最優秀2歳牝馬に選出されたハットトリック産駒のマカダミア(Macadamia)である。前走ガヴェア競馬場で行なわれたGⅠマルガリーダ・ポラーク・ララで見せたような鋭い末脚を出せれば勝利は堅い。対抗には同じく2歳GⅠ馬のヴェナトリクス(Venatrix)が挙げられる。だが、前走2着に敗れた取りこぼしが気になるところ。4戦3勝のオリビアドイグアス(Olivia Do Iguassu)、アグネスゴールド産駒オリンピックラスパルマス(Olympic Las Palmas)の一発も怖い。


 イピランガ(芝1600m - 3歳)は13頭立てとにぎわった。ガヴェア競馬場のGⅠジョッキークルブ・ブラジレイロを優勝し、2020/21シーズンの最優秀2歳牡馬の候補にもなったアグネスゴールド産駒オルフェネグロ(Orfeu Negro)が参戦する。他に重賞勝ち馬はおらず、オセアーノアズール(Oceano Azul)、キープコジェール(Keep Koller)といった同世代のライバルが古馬のマイル路線に進んで不在であるため、1強ムードのここは絶対に落とせない。


■ GⅠジョッキークルブ・ブラジレイロを勝利したオルフェネグロ



 9月5日にはウルグアイのマローニャス競馬場でGⅠポージャ・デ・ポトランカスGⅠポージャ・デ・ポトリージョスが行なわれる。アルゼンチンと同じく、前者が1000ギニー、後者が2000ギニーに相当する。


 まだ登録馬は発表されていないが、ポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m - 3歳牝馬)ではノパージャナー(Nopaya Naa)が本命になるだろう。トリニバーグ産駒のこの牝馬は6戦5勝、重賞2勝と絶好調である。2番手以下は大混戦で、ネグラノチェ(Negra Noche)ウォームパンチ(Warm Punch)フロールデロシーオ(Flor De Rocío)の名が挙げられるが、個人的にはハットトリック産駒のダマヂフェッホ(Dama De Ferro)の巻き返しに期待したい。


 ポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)は、ナディエテオルビダ(Nadie Te Olvida)アランミュージック(Alan Music)の重賞馬2頭が中心になりそうだ。前哨戦のGⅢを3 1/2馬身差で快勝し、8戦していまだに3着以内を外していないアランミュージックに分がありそうだ。この2頭に先着経験のあるパーフェクトラヴ(Perfect Love)の逆転も充分に考えられる。


■ GⅢエル・エンサージョを勝利したアランミュージック



 9月5日にはペルーのモンテリーコ競馬場でもGⅠポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m - 3歳牝馬)が行なわれる。デビュー戦を13 3/4馬身差で大勝したセリーナカイル(Selina Kyle)が1番人気に支持されるだろう。管理するアウグスト・オリバーレス調教師も大いにチャンスがあると述べた。なお、同馬はサッカー元ペルー代表のクラウディオ・ピサーロ氏の生産・所有馬だったが、このレースから所有者がジェットセットに変更となる。


 GⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)はその1週間後の9月12日に行なわれる。2戦2勝のアルゼンチン産馬エリータス(Eliitas)が有力視されている。デビュー戦を6馬身差、2戦目を7 1/4馬身差で勝利と勢いに乗っている。この馬もジェットセットの所有であり、ジェットセットによる牡牝制覇が期待される。


■ デビュー戦を圧勝したセリーナカイル



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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