
木下 昂也(Koya Kinoshita)
南米王者テターセがラ・ミッション・ロブレス牧場で種牡馬に

テターセ(Tetaze) 写真:Turf Diario https://www.turfdiario.com/el-crack-tetaze-servira-desde-2021-en-la-mission-robles/
2020年にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で行なわれた競馬の南米選手権GⅠラティーノアメリカーノ(芝2000m)を優勝し、その年のアルゼンチン年度代表馬に選出されたテターセ(Tetaze)が、今シーズンから同国のラ・ミッション・ロブレス牧場で種牡馬となることが分かった。ラ・ミッション・ロブレス牧場では現在、キャンディライド産駒のリライド(Reride)も種牡馬として供用されている。
テターセは父イークワルストライプス、母デリラーダ、その父オーペンという血統の4歳牡馬。3歳時はGⅡエドゥアルド・ケーシーを優勝し、アルゼンチンのダービーに相当するGⅠナシオナルでミリニャーケ(Miriñaque)の2着になった。翌年3月のGⅠラティーノアメリカーノではアルゼンチン代表馬として出走し、宿敵ミリニャーケを下して見事南米王者に輝いた。だが、新型コロナウイルスによる半年間の競馬開催中断や、ウルグアイへの移籍騒動に巻き込まれ、この年は2戦1勝という消化不良な成績にとどまった。それでも、南米王者という実績から年度代表馬に選ばれた。
今年は2月のGⅠミゲル・アルフレード・マルティネス・デ・オス(2着)から順調に使われ、3月のGⅡオトーニョ、5月のⅠレプブリカ・アルヘンティーナで1着と好調を維持していた。しかし、GⅠ勝利後に故障が判明し、現役を引退して種牡馬入りすることになった。通算成績は11戦5勝(重賞4勝)。
特出した競走能力に加えて、イークワルストライプスにオーペンというアルゼンチン競馬の典型的とも言える血統の持ち主であるテターセには、すでに種牡馬として大きな期待が寄せられている。高齢になったイークワルストライプスの後継種牡馬となるだろう。
■ GⅠラティーノアメリカーノ
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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