• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

南米競馬オタクがPOG2021でガチで指名する南米牝系馬

 初めに断っておきます。筆者はこれまでPOGでロクな成績を残していません。いつも真剣にやってるんだけどなぁ。南米関連の馬しか指名しないのがいけないのかな。したがって、『南米競馬オタクがPOG2021でガチで指名する南米牝系馬』なんていう大それたタイトルを掲げましたが、こんな疫病神が指名する馬は極力避けたほうが吉でしょう。


 しかし、やるからには真剣に選出します。今年こそデカい花火を打ち上げる馬を指名したい。デカい花火とは? 重賞馬。GⅠ馬。ダービーも狙ってやりましょう。なお、ここで言う南米牝系馬とは「母が南米で競走生活を送った馬」に限定させてもらいます。たとえば、マカヒキのように母母がアルゼンチン産馬というのは除外したので、注意してください。


 以前にも述べましたが、活躍馬を輩出する南米牝馬には3つのポイントがあります。今回もその3つのポイントに沿って指名馬を選出します。



ポイント① ノーザンファーム生産


 これは南米牝馬だろうと北米牝馬だろうと欧州牝馬だろうと、スリランカ牝馬だろうとマダガスカル牝馬だろうと当てはまることかもしれません。日本の競馬はディープ、ルメール、ノーザンファーム。


 南米牝系馬を母に持つ活躍馬としては、以下の馬たちが挙げられます


・グラティアス

・クルミナル

・サトノダイヤモンド

・サトノフラッグ

・サトノレイナス

・ダノンファンタジー

・ディアデラノビア

・ヒシイグアス

・ピオネロ

・リナーテ

・レシステンシア


 これらの馬はいずれもノーザンファームの生産です。


 他にも、カレンブーケドールとタンタアレグリアが活躍しました。前者は社台ファーム、後者は社台コーポレーション白老ファームの生産。ノーザンファームではありませんが、社台グループとまとめることができます。


※ ペルーサの母はアルゼンチン産馬だが、日本でデビューしたので今回は除外。

※ 下河辺牧場生産のサトノワルキューレの母はブラジル産馬だが、南アフリカで競走生活を送ったので今回は除外。



ポイント② 3歳以上の1600m以上のGⅠを勝った馬


 上記の馬たちの母は、クルソーラ、ソラーリア、バラダセール、ポトリサリス、マルアコストゥンブラーダ、マルペンサ、ライフフォーセールです。いずれも、3歳もしくは3歳以上の1600m以上のGⅠ競走を勝った馬という共通点があります。ヒシイグアスの母ラリズ(GⅠ未勝利の短距離馬だったとはいえ、13戦9勝、2着2回 5歳でGⅠ2着、6歳で重賞を2勝した良い馬だったので許して)、タンタアレグリアの母タンタスエルテ(チリ時代は2歳GⅠしか勝っていないが、4歳時にアメリカでダート1700mのリステッド競走を勝ってるので許して)は該当しませんが、母馬の現役時代の実績には注目したいです。



ポイント③ ハーツクライはやっぱり避けたい


 昨年末、「ハーツクライ×アルゼンチン牝馬がまったく活躍できていない」ということを数字で示しました。今年、ヒシイグアスとグラティアスがハーツクライ×アルゼンチン牝馬ながら重賞を勝ったものの、この組み合わせに信頼を置くのは時期尚早かと思います。活躍馬の名前を挙げるより、アドマイヤベネラ、エボカシオン、スピリットソウル、スワーヴカエサル、ダノンセレスタ、ミッキーセレスタなど、ダメ高額馬の名前を挙げるほうが簡単です。本当はセレシオンとかフロムワンズハートとか選びたかったんだけどなぁ。



 ノーザンファーム生産、3歳以上の1600m以上のGⅠを勝った馬の仔、ハーツクライ産駒以外。この3つの条件を満たす南米牝系馬は、


・コリエンテス(母イスパニダー)

・ストリートライフ(母カルディーン)

・クレエンシア(母コンヴィクション)

・ジュエルラビシア(母サファリミス)

・ヴァラダムドラー(母バラダセール)

・ダノンフューチャー(母ミスセレンディピティ)

・セレブレイトガイズ(母ライフフォーセール)

・シウン(母ベルワトリング)


 ノーザンファーム生産馬ではなく、社台グループの生産馬も含めると、


・ニューダイアリーズ(母キャンディネバーダ)

・ドライゼ(母ジュリエットシアトル)

・レッドバリエンテ(母サボールアトリウンフォ)


 が加わります。漏れがあったらご海容ください。


 では、デカい花火を打ち上げる馬が1頭でも多くこの中に含まれていることを願い、10頭の指名馬を選出しましょう。ですがその前に、4つ目の条件を忘れていたので追記します。もっとも大事な条件です。



ポイント④ 最後は結局その人の好み


 落札額だろうと血統だろうと馬体だろうと調教だろうと、どんなに理論を突き詰めても100%の正解は絶対に導けません。どの馬が本当に走るのかなんて誰にも見抜けません。競馬で決定打になるのは巡り合わせ、あるいは、運です。だったら、自分が納得できる理由や根拠で、自分がコレ!と思った馬を指名しましょう。楽しむこと。これを忘れてはいけません。


【POG2021 指名馬】

・ヴァラダムドラー

一言:バラダセールに頼っとけばなんとかなる説。


・コリエンテス

一言:ブループライズを倒した歴史一族の末裔。


・クレエンシア

一言:母はヒルベルト・レレーナの勝ち馬、日本と相性GOOD。


・サパーダ

一言:短距離女王の息子。パワハラ、ダメ、ゼッタイ。


・シウン

一言:名牝ベルワトリングがこのまま終われない。


・ダノンフューチャー

一言:兄姉・冠名の不安を断ち切れ。


・トーセンエルドラド

一言:後述


・ドライゼ

一言:フィルマメント牧場のバジェさん、見ててください。


・ライアン

一言:後述


・レッドバリエンテ

一言:南米王者の遺伝子、勇敢に走れ。


・セレブレイトガイズ(補欠)

一言:補欠の原因は馬主。同級生だった彼の奥さん、元気ですか?


・ニューダイアリーズ(補欠)

一言:頼むぞキンカメ、ブラジルの血を開花させろ



 トーセンエルドラドとライアンは、実験枠と言いますか、面白そうだなぁという理由での指名です。


 トーセンエルドラドの父はアルゼンチン産馬キャンディライド、母はペルー産馬アルムデーナ。もはや南米馬です。南米で走っていてもおかしくありません。現に兄姉はペルーで走っていましたから。こういう血統の馬が日本の競馬でどうなるのか楽しみです。


 ライアンの母ライアンズチャームは、アメリカ産馬だがペルーで競走生活を送り、3歳以上牝馬限定のGⅠパンプローナを2勝、アメリカに遠征してBCフィリー&メアターフで6着に入った実績馬です。ディープインパクト産駒だし、なかなか面白いと思います。が、どうやら地方でデビューするそう。なぜ?