• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

"四刀流"ストラテゴスが現役を引退、種牡馬に

 アルゼンチンGⅠを4勝し、2020年に同国の最優秀短距離馬に選出されたストラテゴス(Strategos)が、右脚の腱の負傷を理由に現役を引退することが決まった。同馬を所有するオホス・クラーロス牧場が Instagram 上で発表した。10月24日にウルグアイのマローニャス競馬場で行なわれる競馬の南米選手権GⅠラティーノアメリカーノにアルゼンチン代表馬として出走する予定だったが、無念のリタイアである。今後はアルゼンチンのエル・パライソ牧場で種牡馬となる。


 ストラテゴスは父ゼンセーショナル、母キャンディウーマン、その父キャンディライドという血統の6歳牡馬。2018年7月9日に競走馬としてデビューすると、2020年には直線1000mのGⅠ3勝を含む4戦4勝で最優秀短距離馬に選出された。今年から距離延長に挑み、4月3日には適距離から倍にもなるダート2000mのGⅠデ・オノールを優勝した。6月12日に勝利したGⅡフォルリが現役最後のレースとなった。通算成績は17戦12勝、重賞7勝。7勝の内訳は、芝1000m、ダート1000m、芝1400m、芝1600m、芝1800m、ダート2000mと、芝・ダート、短距離・中距離を問わない"四刀流"の大活躍だった。


「オホス・クラーロス牧場は、輝きに満ちた皇帝の旅路に終わりを告げることを決めました。ストラテゴスはエル・パライソ牧場で種牡馬になります。我々はストラテゴスが数年後には素晴らしい種牡馬になっていることを期待するだけでなく、そうなることを確信しています。キャンディライドの血の継承者となるでしょう。現役中にメッセージや愛情、声援を贈ってくださった皆様に感謝します。ストラテゴスへ、我々の夢を実現させてくれてありがとう」


 先日、南米王者のテターセ(Tetaze)が引退を発表した。ピンボールウィザード(Pinball Wizard)とクールデイ(Cool Day)は怪我に苦しんでおり、追い打ちをかけるようにストラテゴスの引退発表である。アルゼンチンのレーティング上位4頭が戦線離脱と、同国の競馬にとって嫌な流れが続いている。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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