• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

日本がサンパウロ2歳女王を購入


写真:El Turf https://elturf.com/ejemplares-campana?id_ejemplar=655435&tipo_vista=

 昨年12月にサンパウロ・ダービー馬のオウンゼム(Own Them)が、今年3月にキャプテンマイキャプテン(Captain My Captain)が香港に移籍すると発表された。サンパウロの有力馬が海外に売却される流れはしばらく続くだろう。しかも、今回の主役は日本である。


 ブラジルの競馬メディア『ハイア・レヴィ(Raia Leve)』によると、2020年のサンパウロ2歳女王ファストジェットコート(Fast Jet Court)が、日本の高橋修身氏に購入された。今後はアメリカに渡り、アメリカでレースを走った後、繁殖牝馬として日本に輸入される予定である。これはブラジル・スタッドブックでも正式に報じられている。


 ファストジェットコートは2017年9月28日にシーマ牧場で産まれた。父コーティアー、母父フラッターという血統の3歳牝馬。2020年5月30日にシダーヂ・ジャルディン競馬場で行なわれた2歳牝馬GⅠジョアン・セシーリオ・フェハス(芝1500m)を優勝し、サンパウロ2歳牝馬チャンピオンに輝いた。次走、サンパウロ牝馬4冠競走1戦目のGⅠバラン・ヂ・ピラシカーバ(芝1600m)を制してGⅠを連勝。2冠目のGⅠエンヒキ・ヂ・トレード・ララ(芝1800m)で2着、GⅠヂアナ(サンパウロ・オークス)でも3着と好走した。ヂアナ後は休養に入り、今年3月6日のGⅢルイス・オリヴェイラ・ヂ・バホス(芝1800m)で復帰すると、初の古馬との対戦にもかかわらず、後のGⅡ馬ムグルサに7 1/4馬身差をつける圧勝をおさめた。通算成績は9戦6勝で、1度も3着を外したことがない。重賞は4勝、うち2勝がGⅠである。


 アジェンシアTBSのエンヒキ・マルケス氏は次のように述べた。「ブラジル生産界と日本生産界のコネクションが強化されることは非常に重要である。この市場は全員にとって大きな利益をもたらす。ブラジルにとっては経済力のある新規市場となり、日本にとっては重賞競走で活躍しているサンパウロ馬の供給源となる」


 ファストジェットコートの価値は繁殖牝馬だけに留まらない。イバール、ジョリーオリンピカといったブラジル産馬が活躍しているアメリカ競馬において、日本人馬主によるビッグレースの優勝も期待できる。今後も目が離せない1頭である。


■ GⅠジョアン・セシーリオ・フェハス


■ GⅠバラン・ヂ・ピラシカーバ


■ GⅢルイス・オリヴェイラ・ヂ・バホス


----------

木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com