• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

無敗の3冠牝馬サンドバレーラが止まらない!


写真:OFICIAL INH(@OficialINH) https://twitter.com/OficialINH/status/1437124392845185024/photo/3

 9月12日、ベネズエラのラ・リンコナーダ競馬場でGⅡミラード・ズィアディー(ダ1800m- 3歳)が行なわれた。わずか5頭立てだったが、無敗の3冠(4冠)牝馬サンドバレーラ(Sandovalera)、ベネズエラの2000ギニーにあたるGⅠホセ・アントニオ・パエス(ダ1600m - 3歳)の勝ち馬パーセキューテッド(Persecuted)、ダービーに相当するGⅠレプブリカ・ボリバリアーナ・デ・ベネスエラ(ダ2400m - 3歳)の勝ち馬マックスセキュリティー(Max Security)と、牡牝合わせて6冠の勝ち馬が勢ぞろいという豪華な1戦となった。


 レースは①マックスセキュリティーが逃げ、③サンドバレーラが2番手を追走するという展開になった。2頭からやや離れた3番手に②パーセキューテッドが続いた。しかし、3コーナー手前でサンドバレーラが早くもマックスセキュリティーを捕まえて先頭に立つと、ついていける馬はいなかった。直線を向いてもサンドバレーラの脚色は衰えないどころか、むしろ後続との差を広げて5馬身差の完勝をおさめた。鞍上のハイメ・ルーゴ騎手が何度も後ろを振り返る余裕の勝利だった。良馬場の勝ちタイムは1分50秒40。2着には逃げ粘ったマックスセキュリティーが、3着には追い込んだテンプラリオ(Templario)が入った。


 サンドバレーラは父キングセラフ、母ルフバジェシスター、その父トゥービートという血統の3歳牝馬。無敗の牝馬3冠に加え、牡馬3冠競走の2戦目GⅠクリーア・ナシオナル(ダ2000m - 3歳)も優勝して計4冠を達成した。今回のGⅡで2000ギニー馬とダービー馬を撃破し、もはや同世代でサンドバレーラに敵う馬はいないことが証明された。通算成績は8戦8勝(重賞7勝)。


 次走に関する発表はまだないが、ベネズエラのスポーツ紙『メリディアーノ(Meridiano)』によれば、10月3日にラ・リンコナーダ競馬場で行なわれるGⅠクルス・デ・アビラ(ダ1900m - 3歳以上牝馬)が有力とのことである。初めての古馬、とりわけ、2019年の3冠牝馬アフロディータデパドゥア(Afrodita De Padua)との対決になりそうだ。古馬を相手にどのような競馬をするか見物だが、今回の勝ちタイム1分50秒40は、5日に行なわれた古馬GⅠジョッキークルブ・デ・ベネスエラのタイムより0.2秒早いため、あっさり古馬の壁をクリアしても不思議ではない。


 最大目標は、以前から陣営が名言しているように、12月にプエルトリコのカマレーロ競馬場で行なわれる中米・カリブ海地域のダービーにあたるクラシコ・デル・カリベである。ベネズエラ代表馬として選出されることはほぼ確実である。


 ベネズエラが産んだ女王に今後も目が離せない。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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