• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

短距離王者ストラテゴスが2000mに挑戦

写真:El Turf

https://elturf.com/ejemplares-campana?id_ejemplar=353837&tipo_vista=


 4月3日にパレルモ競馬場で行なわれるGⅠデ・オノール(ダート2000m - 3歳以上)の登録馬が発表された。エモーションオーペン(Emotion Orpen)、モエミックス(Moet Mix)、オーストラリスチーキー(Australis Cheeky)といったGⅠ馬に加え、牝馬のミスエデル(Miss Eder)など計9頭が登録した。その中に驚きの名前があった。ストラテゴス(Strategos)である。


 ストラテゴスは父ゼンセーショナル、母父キャンディライドという血統の5歳牡馬。2020年はスイパチャ、マイプー、フェリクス・デ・アルサガ・ウンスエーと、1000m直線のGⅠを3勝し、アルゼンチン短距離界の絶対王者に君臨している。今年2月20日、サン・イシドロ競馬場で行なわれたGⅡオラシオ・ブスティージョで約1年半ぶりとなるマイル戦に挑戦し、見事2馬身差の快勝をおさめた。今年は1000m~1600m路線を進むのかと思いきや、さらに距離を400m延ばす。主戦場だった1000mから2倍の距離は、ストラテゴスにとって初挑戦である。


ニコラス・マルティン・フェッロ調教師

「主戦のフランシスコ・ゴンサルヴェス騎手と話し、2000mをやってみることにした。火曜日に調教で2000mを走らせ、前半1000mを1分5秒、後半1000mを1分2秒、全体を2分7秒20でまとめた。非常に満足している。このまま何もなければデ・オノールに出走させる」


 やはり距離が長いのではないかという不安は当然抱くが、今のストラテゴスなら2000mもこなせるだろうという期待も強い。ヴィレッジキング、テターセ、ピンボールウィザードの3強が出走しないため、能力の違いだけで勝ってしまうかもしれない。ストラテゴスが2000mのGⅠも勝利するようなら、アルゼンチン中距離路線はさらに混迷を極める。


■ GⅡオラシオ・ブスティージョ



 同日には牝馬限定のGⅠヒルベルト・レレーナ(芝2200m - 3歳以上牝馬)が開催される。過去にはマルペンサやマルアコストゥンブラーダが優勝し、日本とも関わりの深いレースである。


 ファンシフル(Fanciful)、カルテアーメ(Carteame)、アワーリトルガール(Our Little Girl)といった有力馬が登録したが、現在アルゼンチン牝馬でもっとも注目を集めているブルーストライプ(Blue Stripe)は登録しなかった。この馬はBCディスタフの勝ち馬ブループライズの半妹である。どうやら、ヒルベルト・レレーナは回避して、5月1日にパレルモ競馬場で行なわれるGⅠクリアドーレスを目指す予定である。クリアドーレスの勝ち馬にはBCディスタフの優先出走権が与えられるため、今年のBCディスタフ出走を目標にしているのではないだろうか。ブループライズとの姉妹制覇が見られるかもしれない。


■ アワーリトルガールが勝ったGⅡフアン・ショー


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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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