• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

第53回中米・カリブ海選手権の出走馬が決まる

 12月4日と5日、プエルトリコのカマレーロ競馬場で第53回中米・カリブ海選手権、通称『セリエ・イピカ・デル・カリベ(Hípica Serie del Caribe)』が行なわれる。昨年は新型コロナウイルスと改修工事遅延の影響で中止となったため、2019年以来2年ぶりの開催となる。


 今年は計6レースにエクアドル、ドミニカ、パナマ、プエルトリコ、ベネズエラ、メキシコから56頭が参加する。開催レースは以下のとおり。


【開催レース】

◆ クラシコ・デル・カリベ(ダ1800m - 3歳)

◆ コパ・コンフラテルニダー(ダ2000m - 3歳以上)

◆ ダマ・デル・カリベ(ダ1700m - 3歳牝馬)

◆ コパ・ラッキー・キャッシュ(ダ1800m - 3歳以上牝馬)

◆ コパ・ベロシダー(ダ1200m - 3歳以上)

◆ コパ・デ・インポルタードス(ダ2000m - 3歳以上輸入馬)


 今回はメインレースであるクラシコ・デル・カリベ(カリビアン・ダービー)に焦点を当てて紹介する。


【出走馬】

◆ ベラッジョ(Belaggio) エクアドル

◆ インヘニエロコジャード(Ing. Collado) ドミニカ

◆ マーチポイント(March Point) パナマ

◆ バスター(Baster) パナマ

◆ ドゥガン(Duggan) パナマ

◆ コンソラドール(Consolador) プエルトリコ

◆ タンボレーロ(Tamborero) プエルトリコ

◆ インパラブレ(Imparable) プエルトリコ

◆ エルグランミッキー(El Gran Mickey) プエルトリコ

◆ サンドバレーラ(Sandovalera) ベネズエラ

◆ ホセエンリケ(José Enrique) ベネズエラ

◆ パーセキューテッド(Persecuted) ベネズエラ

◆ ハッカサン(Hakkasan) メキシコ


 もっとも注目を集めるのがベネズエラ代表の牝馬サンドバレーラである。ここまでの成績は9戦9勝(重賞8勝)。無敗でベネズエラ牝馬3冠を達成しただけでなく、連闘策で牡馬2冠目のGⅠクリーア・ナシオナル(ダ2000m - 3歳)にも出走し、いとも簡単に牡馬を撃破してみせた。本来は主戦のハイメ・ルーゴ騎手がベネズエラから遠征予定だったが、ビザの関係で渡航できず、代わりにベネズエラ人の名手エミサエル・ハラミージョ騎手が手綱を握る。


 同じくベネズエラ代表のパーセキューテッドは、2冠目ではサンドバレーラに敗れはしたが、ベネズエラ牡馬1冠目のGⅠホセ・アントニオ・パエス(ダ1600m - 3歳)の勝ち馬である。前走のGⅠでは古馬を相手に2着と健闘し、実力の高さを改めて示した。ホセ・オルティス騎手が鞍上を務める。


 地元プエルトリコの大将格がコンソール産駒のコンソラドールである。今年GⅠデルビー・プエルトリケーニョ(ダ1700m - 3歳)、GⅠコパ・ゴベルナドール(ダ1800m - 3歳)、GⅠコパ・サン・フアン(ダ1900m - 3歳)を優勝し、プエルトリコ競馬史上14頭目の3冠馬に輝いた。


 プエルトリコ3冠競走でいずれもコンソラドールの2着に敗れたインパラブレにも注目したい。10戦して勝ち星は2つしかないが、残り8戦はすべて2着と連対を外していない。現在7戦連続2着と堅実な走りをしており、地の利を活かせれば強豪相手に上位に食いこむことは充分に可能である。


 ドミニカ代表として参戦するインヘニエロコジャードは、ドミニカ3冠競走の最終戦GⅠフアン・パブロ・ドゥアルテ(ダ2000m - 3歳)の勝ち馬である。ここまで6戦6勝と無敗を継続中。9月25日の前走でも圧巻の逃走劇を披露し、もはやドミニカ国内に敵はいない。アメリカ通算850勝のドミニカ人騎手イノエル・ベアトが跨る。


 2019年のクラシコ・デル・カリベは、ベネズエラ2冠馬グランオメーロ(Gran Omero)が圧倒的1番人気に支持されたが、勝利したのは同じベネズエラ代表の最低人気馬ザブラザースルー(The Brother Slew)だった。普段戦うことのない相手同士の争いであるため実力を測るのが難しく、波乱決着となる可能性も低くはない。


 過去52回における優勝国の内訳は、パナマ15勝、ベネズエラ14勝、メキシコ13勝、プエルトリコ8勝、ドミニカ1勝、コロンビア1勝である。


 牝馬による優勝は、1983年のバーセットダンサー(プエルトリコ)、1984年のガリレア(コロンビア)、1996年のアンヘリカル(パナマ)、2009年のバンベーラ(ベネズエラ)、2013年のアレクシア(パナマ)、2014年のニンファデルシエロ(ベネズエラ)、2017年のハラハラ(メキシコ)の7例ある。サンドバレーラが勝てば8勝目である。


 また、国内3冠馬(牡馬)による優勝は、1973年のモンテカルロ(パナマ)、1980年のピコタソ(メキシコ)、1991年のブエルベキャンディーB(プエルトリコ)、1992年のレオナルド(パナマ)、1998年のエバリスト(パナマ)、2004年のスパーゴ(パナマ)、2008年のシコティコ(ドミニカ)、2010年のウォータージェット(ベネズエラ)、2018年のククルカン(メキシコ)の9例ある。コンソラドールが勝利すれば10勝目となる。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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