top of page

米GⅠを優勝したカリブ出身馬たち

この記事は "10 Furlongs" が掲載した "Purasangres importados que ganaron Clásicos de Grado Uno en USA luego de hacer campaña en la región del Caribe" を翻訳・一部改変したものになります。

 

 カリブ地域の競馬場で走った後、アメリカのGⅠ競走を優勝したサラブレッドは6頭いる。アメリカでグレード制が導入されたのは1973年であるため、これから紹介する6頭のうち最初の2頭は、レース優勝時にまだGⅠと格付けされていなかった。しかし、後にGⅠとなったため、この記事ではGⅠ馬として扱うことにする。


① エルチャマ(El Chama) アルゼンチン産馬


 エルチャマはアルゼンチンで競走馬としてデビューしたが、ベネズエラの馬主に購入されてベネズエラで競走生活を送った。ラ・リンコナーダ競馬場の重要レースをいくつか勝利した後、アメリカに渡った。1955年11月11日、ローレルパーク競馬場で行なわれたワシントンDC・インターナショナルを優勝した。


② カニョネーロ(Cañonero) アメリカ産馬


 カニョネーロは2歳時にベネズエラのラ・リンコナーダ競馬場でデビューしたが、すぐにアメリカに渡ってデルマー競馬場のレースに出走した。ベネズエラに戻って9戦すると、再びアメリカに渡って3冠競走に挑んだ。1971年にチャーチルダウンズ競馬場のケンタッキー・ダービーとピムリコ競馬場のプリークネスSを勝利し、アメリカ2冠馬に輝いた。


③ ボールドフォーブス(Bold Fobes) アメリカ産馬


 ボールドフォーブスは2歳時にプエルトリコのエル・コマンダンテ競馬場で競走生活をスタートさせた。1976年にGⅠウッド・メモリアルSを優勝すると、GⅠケンタッキー・ダービーとGⅠベルモントSも制してアメリカ2冠馬となった。



④ ミスターフリスキー(Mister Frisky) アメリカ産馬


 ミスターフリスキーはプエルトリコのエル・コマンダンテ競馬場で重賞3勝を含む計13勝をあげた後、アメリカ競馬に参加した。1990年のGⅠサンタ・アニタ・ダービーを優勝し、アメリカ3冠競走に駒を進めた(ケンタッキー・ダービー8着、プリークネスS3着)。


⑤ プライヴェートゾーン(Private Zone) カナダ産馬


 プライヴェートゾーンはパナマのプレシデンテ・レモン競馬場で9回出走した。2012年の夏からアメリカのレースに出走し、GⅠヴォスバーグSを2勝に加え、GⅠシガー・マイルHとGⅠフォアゴーSも優勝した。


⑥ レトルスカ(Letruska) アメリカ産馬


 レトルスカはメキシコのラス・アメリカス競馬場で6戦6勝という成績を残した。アメリカでは、2021年のGⅠアップル・ブラッサムH、GⅠオグデン・フィリップスS、GⅠパーソナル・エンサインを優勝した。


■ レトルスカが勝利したGⅠパーソナル・エンサイン



内容が面白かった・役に立ったという方は、ハートボタンのクリックや、SNSのフォロー、サポートなどをよろしくお願いします。活動のモチベーションにつながります。


----------

木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

Instagram : @kinoshita_koya1024

Mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

HP : https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

  • X
  • Instagram
  • スレッド
  • note
  • Amazon
  • Ko-fi

CATEGORY

bottom of page