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米GⅠ2勝のブラジル産馬レダットーレが死去


レダットーレ(Redattore)
写真:Stud Book Brasileiro https://abcpcc.com.br/noticias/post/campeao-das-pistas-a-reproducao-redattore-morre-aos-25-anos

 ブラジル・スタッドブックによると、アメリカGⅠを2勝するなど活躍し、種牡馬としても多くのGⅠ馬を輩出したブラジル産馬レダットーレ(Redattore)が、ブラジルのパラナー州で病気のため亡くなった。25歳だった。


 レダットーレは父ロワノルマン、母ポリティカルイントリーグ、その父デピュティーミニスターという血統で、1995年10月18日にブラジルのサンタ・アナ・ド・ヒオ・グランヂ牧場で産まれた。1998年4月にガヴェア競馬場でデビューすると、翌年8月にGⅠプレジデンチ・ダ・レプブリカ(芝1600m)を優勝した。



 1999年12月にアルゼンチンで行なわれたGⅠホアキン・S・デ・アンチョレーナで7着になった後、アメリカのリチャード・マンデラ調教師の下に移籍した。競走馬として本格化したのはここからだった。2001年のGⅠエディー・リードH、2003年のGⅠシューメーカー・マイルSを含む重賞7勝をあげた。2003年12月のGⅡサン・ガブリエルHを優勝後に現役を引退した。通算成績は32戦15勝(GⅠ3勝、重賞9勝)。


 2004年からアメリカのハリス・ファームで種牡馬となり、母国ブラジルでもシャトル種牡馬として供用された。2010年からはブラジルに拠点を移した。ブラジル・スタッドブックによると、2021年5月16日までに559頭が出走し、375頭が勝ち星をあげた。GⅠ馬は11頭いる。そのうちの1頭が、GⅠブラジルとGⅠサンパウロを制したジョージワシントン(George Washington)である。ブラジル版JRA賞にあたるモッソロー賞の最優秀内国産種牡馬を8度も獲得するなど、ブラジル競馬を代表するサラブレッドの1頭だった。


 日本にはレダットーレの産駒が1頭、繁殖牝馬として繋養されている。辻牧場のドメニカ(Domenica)である。今年3月7日にスワーヴリチャードとの間に初仔が誕生した。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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