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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

観光客不足によりバングラデシュの馬が餓死している

この記事は "France 24" に掲載された "Los caballos de Bangladés mueren de hambre por falta de turistas" を翻訳・一部改編したものになります。

 

 バングラデシュでもっとも有名な観光地で、わずか1ヶ月の間に20頭以上の馬が餓死したと、日曜日に馬の所有者たちが明らかにした。


 1億6800万のバングラデシュ国民が、コロナウイルス感染拡大の新たな波と戦っている。医療システムは支障をきたし、国全体がロックダウン状態にある。馬主たちによると、コックスバザール海岸でホーストレッキング用として繋養されている馬の飼葉代を払えないとのことである。


「コロナウイルスによって観光客が激減した。我々は自分自身の生活でいっぱいいっぱいである。どうして馬に餌やりをする余裕があろうか?」と、コックスバザール馬主協会の広報担当 Farida Begum 氏は『AFP通信』に対して述べた。


 感染が抑えられてきたとして、昨年12月から今年2月にかけては観光客が戻りつつあった。しかし、4月14日から再びロックダウンを強いられ、客足は止まった。Begum 氏が言うには、ホーストレッキング用として飼われている90頭のうち、少なくとも21頭が先月死亡した。残りの馬も栄養失調状態にある。また、前回のロックダウン時にも、Begum氏が所有する8頭を含む41頭が亡くなった。馬主の中には、草を食べたり餌を探したりして生き延びられるのではないかという希望を抱いて、馬を野に放った者もいる。


 馬主は自分たちの家族を養うのに必死であり、彼らの多くが生活費のために借金を抱えている。ホーストレッキングの補助役として馬主と契約した厩務員たちも、人力車の俥夫や建設現場の作業員をして日々の生活をしのがざるをえない。


「毎週のように借金取りが我が家に来て、支払いを要求してくる。だが、コックスバザールに観光客が戻らないかぎり、返済することはできないだろう」と、Begum氏は言う。この広報担当は10万タカ、およそ1200ドルの借金を抱えている。



 観光客が来なければ収入がない。コックスバザールには、毎年200万人を超える観光客が訪れる。そのほとんどがバングラデシュ国内からの観光客である。しかし、ロックダウンによってオフィスも市場も閉まり、公共交通機関は機能していない。


 別の馬主 Sarwar Azam 氏はAFP通信に対し、先週1頭の馬が亡くなり、もう1頭も飢え死にしかけていると明かした。現地馬主協会の会長 Nishan Ahsan 氏によると、政府からはわずかな支援しか受け取っていない。彼もまた、4頭の所有馬を昨年のロックダウン期間中に失った。


「観光業が盛況だったときは、馬1頭あたり1日2000タカ(23ドル)を稼ぐことができた。収入の一部は餌代として残しておいた。馬の餌は高いから。しかし、観光客がいなければ、我々の収入がない」と、Ahsan氏はAFP通信に訴えた。


 バングラデシュには80万人近いコロナウイルス感染者がおり、1万2300人が亡くなった。しかし、専門家によると実際の数字はこれよりはるかに多いとのことである。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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