• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

偉大な父の名を背負って、米GⅠ馬イバールが始動

 ブラジル時間の9月27日朝、南米の大種牡馬アグネスゴールドがこの世を去った。2019年の種付けシーズンをもって種牡馬を引退していたため、これから新しい産駒が産まれることはない。しかし、アグネスゴールドがアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルの競馬界に与えた影響力は凄まじく、現役馬だけでなく、これからデビューを迎える若駒の中にも多くの有力馬がいる。つまり、アグネスゴールドはまだまだこれからの種牡馬である。


 そんなアグネスゴールドの最高傑作イバール(Ivar)が、10月9日にキーンランド競馬場で行なわれるGⅠキーンランド・ターフ・マイルS(芝1600m - 3歳以上)で復帰することが分かった。昨年までシャドウェル・ターフ・マイルSと呼ばれていたレースである。イバールは昨年の勝ち馬であり、2010/11年のジオポンティ以来となる連覇、2012/14年のワイズダン以来となる2勝目を狙う。その後はデルマー競馬場に移動し、BCマイルに出走するという計画である。


「このまま順調に行けば、イバールはキーンランドで走る。調教は予定どおりで、動きにも満足している。馬は本当に良い状態である。素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると信じている。ブリーダーズカップが開かれるデルマーに連れていくというのが私のプランである」と、イバールを管理するブラジル人のパウロ・ロボ調教師は述べた。


 5月1日のGⅠオールド・フォレスター・バーボン・ターフ・クラシックS(芝1800m - 4歳以上)で6着になって以来、約5ヶ月ぶりの実戦となる。だが、8月7日からじっくり乗り込まれており、状態に不安はなさそうだ。現時点で登録馬は発表されていないが、昨年見せたような爆発的な末脚を披露できれば、どのような馬が相手でも通用するだろう。


 馬主RDI&Bonne Chance、調教師パウロ・ロボという組み合わせは、9月にケンタッキー・ダウンズ競馬場で行なわれたGⅡキャルメット・ターフ・カップSを優勝してBCターフの出走権を得たインペラドール(Imperador)、リステッド競走TVGSを制したインラヴ(In Love)と同じである。3頭は同じ飛行機でアルゼンチンからアメリカにやって来た。イバールも僚馬が作った良い流れに乗りたい。


 また、ロボ調教師はインペラドールについてもコメントした。「インペラドールに関しても上手く行っている。前哨戦は使わず、このまま直接デルマーに向かう。数日前から調教を再開しており、競走馬としてのピークに達しつつある。BCターフが非常に厳しいレースなのは承知している。例年どおり、ヨーロッパから実力馬が参戦してくるだろう。だが、私の馬はとても闘争心があり、10点満点の状態で臨める」


■ 2020年シャドウェル・ターフ・マイルS


■ GⅡキャルメット・ターフ・カップS


■ リステッド競走TVGS



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