• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

2021年アルゼンチン・ダービーはイルウィンが圧勝


写真:POPULAR https://www.diariopopular.com.ar/turf/irwin-demolio-sus-rivales-el-gran-premio-nacional-g1-n598666

 11月13日、アルゼンチンのパレルモ競馬場でG1ナシオナル(ダ2500m - 3歳)が行なわれた。このレースはアルゼンチン3冠競走の最終戦であり、アルゼンチンのダービーに相当する。


 7頭立てと少頭数だったが、1冠目のGⅠポージャ・デ・ポトリージョスの勝ち馬⑦イルウィン(Irwin)、2冠目のGⅠジョッキークルブの勝ち馬③ソディアカル(Zodiacal)、前哨戦を快勝した⑥シャイフレンド(Shy Friend)と、見応えのある1戦となった。


 レースはフアン・ノリエガ騎乗の1番人気シャイフレンドがハナを切る展開となった。2番手に大外枠から発走したフランシスコ・ゴンサルヴェス騎乗の2番人気イルウィンがつけ、今回が初ダートとなったソディアカルは後方追走となった。4コーナーで早くもイルウィンが先頭に立つと、直線では後続を広げる一方だった。終わってみれば、2着の④ストアフロント(Storefront)に9馬身もの大差をつける圧勝をおさめ、2000ギニーとダービーの2冠を達成した。勝ちタイムは2分34秒80。3着にはシャイフレンドが粘り、3番人気に支持されたソディアカルは勝ち馬から21馬身離れた6着と大敗した。


「再びこの馬に跨る機会をもらえて嬉しい。改めて高い能力を持った馬だと分かった。先頭に立ってからは非常に楽だった。イージーな勝利だった。チームが素晴らしい仕事をしてくれた。彼らとイルウィンのおかげで、2度目となるダービーの美酒を味わえた」と、デビュー戦以来となる手綱を握った鞍上のフランシスコ・ゴンサルヴェス騎手は述べた。2019年にミリニャーケ(Miriñaque)でナシオナルを優勝している。


 同馬を管理するハビエル・フレン調教師は、「若い馬を素晴らしい状態で維持するのは非常に難しいことだが、すべてが順調にいってくれた」と述べた。イルウィンはもともとフアン・サルディビア調教師の管理馬だったが、ポージャ・デ・ポトリージョスの勝利後に調教師と馬主が揉め、フレン調教師の下に移籍してきた。2019年以来となる通算2度目のGⅠ勝利であり、ダービーはもちろん初制覇。


 イルウィンは父シークアゲイン、母イルウィーナ、その父オーペンという血統の3歳牡馬。2018年7月21日にアルゼンチンのカランパンゲ牧場で産まれた。半姉には重賞馬であり、日本の白老ファームで繁殖牝馬となったイリーサ(Irisa)がいる。


 今年2月20日にデビューし、2戦目のGⅡで初勝利をあげた。3歳初戦となったGⅡミゲル・カネー(ダ1600m - 3歳)を4馬身差で勝利して挑んだGⅠポージャ・デ・ポトリージョスでは、ストアフロントを2馬身差で下して優勝した。2冠目のGⅠジョッキークルブではソディアカルに差されて2着に敗れたが、今回はダートに戻って本領を発揮した。通算成績は7戦4勝(重賞4勝)で、いまだに連対率は100%である。


 次走に関する発表はまだない。海外移籍がなければ、12月にサン・イシドロ競馬場で行なわれるGⅠカルロス・ペジェグリーニ(芝2400m - 3歳以上)に出走するだろう。最優秀3歳牡馬の座を確実にした今、次なる目標は年度代表馬である。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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