• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

カルロス・ペジェグリーニの出走馬と枠順が決まる


写真:Hipódromo San Isidro https://www.youtube.com/watch?v=oIycnbLkcCo


 12月11日にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で行なわれるGⅠカルロス・ペジェグリーニ(芝2400m - 3歳以上)の出走馬と枠順が決まった。このレースは南米最大のGⅠ競走と見なされ、南米の凱旋門賞と称されることもある。


 今年は19頭で争われる。GⅠ馬は4頭、重賞馬は8頭いる。昨年はCovid-19の影響もあって外国からの参戦はなかったが、今年はウルグアイから2頭が出走する。


 もっとも注目を集めるのは、昨年の覇者クールデイ(Cool Day)である。今年はアメリカへの移籍交渉や体調不良でなかなかレースを使えなかったが、10ヶ月ぶりの出走となった10月30日のGⅠコパ・デ・オロ(芝2400m - 4歳以上)を3 1/2馬身差で快勝した。1度叩かれて調子は上向いている。だが、枠順抽選会で残り3頭まで名前を呼ばれず、17番枠に入ってしまったのが痛い。2005年、2006年と連覇したストームメイヤー(Storm Mayor)以来、史上7頭目のカルロス・ペジェグリーニ連覇を狙う。鞍上はパラグアイ人のエドゥアルド・オルテガ・パボン騎手。


 10月24日にウルグアイで開かれたGⅠラティーノアメリカーノ(ダ2000m - 3歳以上)にアルゼンチン代表として参加したサンディーノルーラー(Sandino Ruler)ミリニャーケ(Miriñaque)ヴィレッジキング(Village King)もここに駒を進めてきた。


 アルゼンチン2冠馬ミリニャーケは、2019年2着だったリベンジを狙う。アメリカ・サウジアラビア遠征を終えて今年からアルゼンチンに復帰したが、GⅠで2着2回、前走ラティーノアメリカーノでは5着と、掲示板は外さないものの勝ちきれていないのが気になる。


 ヴィレッジキングもアメリカからの復帰馬である。今年は芝のGⅠを2勝と好調を維持しており、前走ラティーノアメリカーノでは得意とは言えないダートにもかかわらず、アルゼンチン代表最先着となる4着と好走した。昨年はクールデイから半馬身差の3着に敗れたが、斤量差が埋まる今年は充分に逆転できる。


 2018年から2020年まで3年連続で3歳馬が勝利していることを考えると、今年も3歳馬に注目せざるをえない。ベスパシアーノ(Vespaciano)エスプレソオリエンテ(Expreso Oriente)ペロプラティナード(Pelo Platinado)イルディーヴォ(Il Divo)アストロラティーノ(Astro Latino)ストアフロント(Storefront)エンカリラード(Encarrilado)の7頭が参戦する。この中で注目すべきはベスパシアーノ、ペロプラティナード、ストアフロントの3頭である。


 ダニエルブーン産駒のベスパシアーノは、8月のGⅠ2000ギニー(芝1600m - 3歳)で最後方追走から強烈な末脚を見せて4馬身差の快勝をおさめた。前走GⅠジョッキークルブ(芝2000m - 3歳)ではまさかの先行策で2着。今回のメンバーで先行するとおそらく潰れるだろうが、これまでのように末脚を活かす競馬をすれば面白い。


 ペロプラティナードは2戦2勝とキャリアの浅い馬である。前走のGⅢデ・ラ・プロビンシア・デ・ブエノスアイレス(芝2400m - 3歳)では、中団追走から差し切り勝ちをおさめた。今回と同じ条件のレースを勝っているのは強みである。ガリレオの血を引く芦毛馬が、無傷の3連勝でスターダムへとのし上がるかもしれない。


 ストアフロントはこれまで5戦して未勝利である。しかし、GⅠエストレージャス・ジュヴェナイル(ダ1600m - 2歳)で3着、GⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)で2着、GⅠナシオナル(ダ2500m - 3歳)で2着と、世代上位の実力は示している。初めての芝をこなせれば、カルロス・ペジェグリーニで未勝利を脱出という珍事があるかもしれない。が、この馬も外枠を引かされたのが痛い。


※GⅠナシオナルは現在ドーピング検査中であり、1着馬イルウィン(Irwin)が陽性となれば、ストアフロントが繰り上がり優勝となる。


 その他の有力馬として、ミステルグロバリサード(Mr Globalizado)の名前を挙げたい。GⅠ勝ちはないが、前走のGⅢプログレソ(芝2400m - 4歳以上)では5馬身差の快勝をおさめた。通算成績は12戦5勝だが、3着を外したのはわずかに2回。その2回とも4着という抜群の安定感は魅力である。枠順抽選会では最初に名前を呼ばれ、狙いどおり真ん中の枠となる8番を選べた。


 最後に、ウルグアイから参戦する2頭にも簡単に触れておく。ハッピーデイ(Happy Day)は15戦1勝と明らかに格下である。アゼルスタ(Athelsta)は9戦6勝、現在5連勝中、重賞3連勝中と波に乗っている。当初は一発狙える存在だったが、大外枠に入ったことでほぼノーチャンスになってしまった。


【筆者予想】

◎ ベスパシアーノ

○ ヴィレッジキング

▲ ミステルグロバリサード

△ ミリニャーケ



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