• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アルゼンチンのアンドレア・マリーニャス騎手がサウジ国際騎手招待競走に選出


写真:The Saudi Cup(@thesaudicup) https://twitter.com/thesaudicup/status/1483822195814117384

 2月25日にサウジアラビアのキング・アブドゥルアジーズ競馬場で開かれる国際騎手招待競走に、アルゼンチンのアンドレア・マリーニャス騎手(Andrea Marinhas)が選出された。昨年もアルゼンチンからマリーア・アスコニガ騎手が選出されており、2年連続でアルゼンチンの女性騎手が参加することになった。


「招待をもらえてとても嬉しいです。初めに頭をよぎったのは、私が尊敬している騎手たちと一緒にレースを走れるという喜びです。間違いなく素晴らしい経験になるでしょう。2021年は非常に良いシーズンでした。18勝して、勝率も18%でした。サウジアラビアで同じような女性騎手たちと競走できるというのも、私にとって重要な機会です」と、マリーニャス騎手はアルゼンチンの競馬メディア『トゥルフ・ディアリオ(Turf Diario)』に述べた。


 アンドレア・ソレダー・マリーニャス騎手はコルドバ州ベル・ビジェ生まれの40歳である。初めて馬に乗ったのは6歳のときで、初めて競馬に参加したのは15歳のとき。父親が所有していたエルモンテリート(El Monterito)に騎乗し、コルドバ州にあるビジャ・マリーア競馬場の700mのレースに出走した。


 1998年から首都ブエノスアイレスにある主要競馬場での騎乗を始めた。2001年には年間89勝をあげ、勝利数における騎手ランキングで10位に入った。現在までに通算591勝をあげており、これはルクレシア・カラバハル騎手の612勝、マリーナ・レスカーノ騎手の611勝に次いで、アルゼンチン女性騎手の通算勝利数として3番目の記録となっている。


 GⅠは3勝している。2009年にコロニアルアフェアー産駒の牡馬コノセドール(Conocedor)でGⅠホアキン・V・ゴンサーレス(ダ1600m - 3歳以上)を優勝した。2010年にはマニピュレーター産駒の牝馬センブラフェ(Sembra Fe)でGⅠサトゥルニーノ・J・ウンスエー(ダ1200m - 2歳)を、2011年には同じくセンブラフェに騎乗してGⅠシウダー・デ・ブエノスアイレス(ダ直1000m - 3歳以上)を勝利した。センブラフェはその後日本で繁殖入りし、2021年の東京ダービーを優勝したアランバローズの祖母となった。


 マリーニャス騎手は2011年のGⅠエストレージャス・マイル(芝1600m - 3歳以上)もカフルーネ(Cafrune)で優勝している。だが、奇妙な裁決により失格となった。このレースにはカフルーネと同馬主のバーデンヴァイラー(Badenweiler)という馬が出走していた。レース後、バーデンヴァイラーから禁止薬物エフェドリンが検出され、失格処分となった。それだけでなく、同馬主であるためにレース中に協力関係にあったという理由でカフルーネにまで失格処分を言い渡されたのである。バーデンヴァイラーはエルネスト・ロペス調教師の管理馬でサン・イシドロ競馬場拠点、カフルーネはニコラス・ヤレット調教師の管理馬でラ・プラタ競馬場拠点と、2頭には所有者以外に共通点がなかったのに、なんともおかしな裁定である。


 アンドレア・マリーニャス騎手は40歳になったが、ルクレシア・カラバハル騎手の612勝を抜くことを目標に騎乗を続けている。あと22勝。怪我がなければ来年には新記録が生まれそうだ。


■ GⅠシウダー・デ・ブエノスアイレス


■ GⅠエストレージャス・マイル(1着入線 ⇒ 失格)



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