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アボレンゴ牧場のジョンFケネディが疝痛のため死亡


写真:Haras Abolengo https://www.harasabolengo.com/padrillos

 1月27日、アルゼンチンのアボレンゴ牧場で種牡馬として供用されていたジョンFケネディ(John F Kennedy)が、疝痛のため10歳で亡くなった。アルゼンチンの競馬メディア『トゥルフ・ディアリオ(Turf Diario)』が報じた。


 ジョンFケネディは父ガリレオ、母ルンペルシュティルツヒェン、その父デインヒルという血統。2012年2月7日にアイルランドで産まれた。母のルンペルシュティルツヒェンは現役時代にGⅠを2勝。全姉のタペストリーは2014年のヨークシャー・オークスを優勝した。また、3代母にはミエスクがおり、キングマンボの近親にあたる。


 2014年7月24日にアイルランドのレパーズタウン競馬場でデビューし、2戦目で初勝利をあげた。次走はGⅢジュヴェナイル・ターフSに出走し、重賞初制覇をおさめた。その後は勝ち星に恵まれず、2015年9月のレース後にアルゼンチンの生産者に購入された。アメリカに渡り、2016年5月15日にサンタアニタ競馬場で出走したのを最後に現役を引退し、アルゼンチンで種牡馬となった。


 2016年よりアボレンゴ牧場で供用されると、その年は132頭に種付けをした。2017年は121頭、2018年も91頭と人気を集めていたが、2019年から62頭と数を減らし、2020年は63頭、2021年は35頭にまで減った。初年度産駒であるクールデイ(Cool Day)が2020年のGⅠカルロス・ペジェグリーニ、2021年のGⅠコパ・デ・オロを優勝したため、種牡馬として人気が再熱するかと思われたところに、今回の訃報である。2022年1月27日時点での通算成績は395戦39勝(GⅠ2勝)。


■ 2020年GⅠカルロス・ペジェグリーニ


■ 2021年GⅠコパ・デ・オロ



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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