• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ソランヘ・キローガ調教師が10年の資格停止処分を科される

 アルゼンチンのパレルモ競馬場は1月27日の制裁書にて、女性調教師のソランヘ・キローガ調教師を2032年12月29日まで資格停止処分にすると発表した。


 原因となったのは2021年12月27日のパレルモ競馬場11R。キローガ調教師の管理馬であるキャンディジャーノ(Candyllano)が、単勝42.20倍の最下位人気ながら2着と健闘した。


 レース後、キャンディジャーノの厩務員であるゴンサロ・フェルナンデス氏は、パレルモ競馬場内の獣医室に侵入し、そこに保管されている同馬の尿を、自身の鞄に隠していた尿とすり替えようとした。しかし、その様子が監視カメラに記録されており、検体のすり替えに気づいたパレルモ競馬場が再検査をすると、キャンディジャーノの尿から禁止薬物ブトルファノール、クレンブテロール、デキサメタゾンが検出された。


 また、キャンディジャーノはレース当日、キローガ調教師の夫であるマリアーノ・フォルニージョ調教師の運転する馬運車で競馬場に運ばれた。しかし、フォルニージョ氏は2019年9月14日のGⅡシリーンにおいてウィリードバイ(Willy Dubai)でドーピング違反を犯し、サン・イシドロ競馬場から2022年9月26日まで資格停止処分を科されたため、競馬場内に立ち入ることが許されていない。


 事態を重く見たパレルモ競馬場は、ソランヘ・キローガ調教師に2032年12月29日まで資格停止処分を科した。マリアーノ・フォルニージョ調教師には、前回の資格停止処分にさらに5年が上乗せされ、停止期間が2027年9月26日まで延長された。


 この件における一番の被害者はキャンディジャーノである。レースでの2着入線が失格となっただけでなく、2027年12月29日まで出走停止処分を科された。2018年7月に産まれた3歳牡馬だが、競馬場に戻ってこられるのは9歳。事実上の引退勧告である。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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