• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

17年目の苦労人トーレス騎手がレプブリカ・アルヘンティーナでGⅠ初優勝


写真:Revista Palermo https://www.revistapalermo.com.ar/notas/1608-nievre-sorprendi-en-el-gran-premio-repblica-argentina-g1

 5月1日、アルゼンチンのパレルモ競馬場でGⅠレプブリカ・アルヘンティーナ(ダ2000m - 3歳以上)が行なわれた。レース名を直訳すると「アルゼンチン共和国」となり、5月1日のパレルモ競馬場GⅠデーのメインレースにあたる。


 今年は13頭で争われた。1番人気には昨年のGⅠヘネラル・サン・マルティン(芝2400m - 4歳以上)を優勝した⑧スペシャルドバイ(Special Dubai)が支持された。2番人気は今年4月のGⅠ25・デ・マヨ(ダ2000m - 3歳以上)を制した①ドリーマン(Dreaman)だった。以下、③アリババソング(Alibaba Song)、⑪ロードオブローズ(Lord Of Lords)、⑬ペイザマン(Pay The Man)と続き、ここまでが1桁オッズとなった。


 アリババソングがスタートから押してハナを主張したが、先手を奪ったのは④レメン(Remen)だった。向こう正面で馬群は一塊になり、4コーナーでスペシャルドバイが早くも先頭をうかがった。しかし、直線ではまったく伸びず、代わりに道中は内で我慢していたドリーマンと⑨ニエーヴル(Nievre)の末脚が光った。内と外で離れた2頭の争いは、内を抜け出したエステバン・トーレス騎乗の9番人気ニエーヴルがわずかにアタマ差で勝利した。良馬場の勝ちタイムは1分59秒41。3着にはロードオブローズが入った。


 同馬を管理するエドガルド・マルトゥッチ調教師は、「道中は絶好だと思って見ていた。私が望んでいた走りをしてくた。トーレス騎手のことは15年前から知っているが、我々は本当に仲良くしている。ニエーヴルは落ち着きのある馬で、能力があり、これまで私が手掛けた馬の中でも相当に優秀である。今回の勝利に関わってくれたすべての人に感謝したい」と述べた。


 ニエーヴルは父キャッチャーインザライ、母ニュイ、その父オーペンという血統の4歳牡馬。2017年8月5日にアルゼンチンのカランパンゲ牧場で産まれた。


 デビューしたのは4歳になった2021年7月23日と遅く、2戦目で初勝利をあげた。前走で1/2勝クラスの条件戦を突破したばかりの馬であり、GⅠ・重賞どころか特別競走初挑戦でビッグタイトルを手に入れてしまった。通算成績は5戦3勝(重賞1勝)。


 鞍上のエステバン・トーレス騎手は2005年に騎手デビューした17年目のベテラン。これまで382勝をあげているが、重賞は2016年にGⅢを2勝したのみ。人馬共に嬉しいGⅠ初勝利となった。


 マルトゥッチ調教師はニエーヴルの次走について、もしダートで開催されるならGⅠエストレージャス・クラシックに向かうと明言した。4月時点では今年のエストレージャス競走はサン・イシドロ競馬場の芝コースで開催されると発表されていたが、この日になって例年どおりパレルモ競馬場のダートコースで行なわれることが決まったため、ニエーヴルの次走はエストレージャス・クラシック(ダ2000m - 3歳以上)になりそうだ。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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