• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アルゼンチン競馬の重鎮イグナシオ・コレーアス氏が85歳で死去

 2022年5月19日、アルゼンチンのラス・オルティガス牧場を運営していたイグナシオ・コレーアス氏が、健康状態の悪化のため85歳で亡くなった。アルゼンチンの競馬メディア『トゥルフ・ディアリオ(Turf Diario)』が報じた。


 「エル・ベベ」の愛称で親しまれたイグナシオ・コレーアス氏は、代々アルゼンチンの競馬産業に携わってきたコレーアス家の3代目にあたる。現在アメリカで調教師をしており、2019年にブループライズ(Blue Prize)でBCディスタフを優勝したイグナシオ・コレーアス調教師は彼の息子であり、4代目になる。


 初代イグナシオ・コレーアスは、1888年にアルゼンチンでラス・オルティガス牧場を創設した。1906年には1901年にイギリス3冠を達成したダイヤモンドジュビリー(Diamond Jubilee)を種牡馬として導入し、アルゼンチンのサラブレッド生産に大きく貢献した。19日に亡くなった3代目イグナシオ・コレーアスは、1951年にアルゼンチン4冠を達成したジャタスト(Yatasto)、1960年代の南米最強馬アルトゥーロア(Arturo A.)、1982年にGⅠローマを16馬身差で勝利したカンペーロ(Campero)といった名馬を育てた。


 ラス・オルティガス牧場はアルゼンチン競馬史上唯一、3世紀にわたってGⅠナシオナル(アルゼンチン・ダービー)の勝ち馬を輩出した生産牧場である。1891年にアミアント(Amianto)が、1980年にプレテンシオーソ(Pretencioso)、2000年にタパティーオ(Tapatio)が勝利した。


 また、コレーアス家はイセアチェ(Iceache)の名義で馬主業にも携わった。3代目イグナシオ・コレーアスが所有した馬の中で日本と関係が深いのが、2008年のGⅠデ・ポトランカス(芝1600m - 2歳牝馬)を勝ったカニョット(Cagnotte)である。カニョットは後に日本に輸入され、ノーザンファームで繁殖牝馬となった。メイアルーア、コートダルジャン、セレステイブランコ、パルメリータと、産駒はキャロットファームに所属することが多い。


■ カニョットが勝った2008年のGⅠデ・ポトランカス



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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