• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

3歳馬の新星ドゥラッツォが3連勝でGⅠ25・デ・マヨを制す


写真:Hipódromo San Isidro(@HipodromoSI) https://twitter.com/HipodromoSI/status/1529600113110306819

 5月25日、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場でGⅠ25・デ・マヨ(芝2400m - 3歳以上)が行なわれた。レース名は『5月25日』を意味し、この日はアルゼンチンの革命記念日(建国記念日)である。


 ウアパンゴトレーロ(Huapango Torero)が渋った馬場を嫌って出走を取り消し、今年は13頭で争われた。13頭いずれもGⅠ未勝利馬というレベルの低い1戦となり、13頭中9頭が単勝オッズ1桁台という大混戦だった。その中において、前哨戦のGⅢポルテーニャ(芝2400m - 3歳以上)を6馬身差で快勝した④ドゥラッツォ(Durazzo)が2.25倍と抜けた1番人気に支持された。


 レースは①アリババソング(Alibaba Song)が後続を離して逃げる展開となった。2番手に⑩ワイナリー(Winery)、3番手に③デルムニェーコ(Del Muñeco)と続き、ドゥラッツォは4番手を追走した。直線に入ると、グスタボ・カルベンテ騎乗のドゥラッツォが絶好の手応えで2番手に上がり、直線でも楽に突き抜けて5馬身差の快勝をおさめた。重馬場の勝ちタイムは2分30秒17。2着には中団から脚を伸ばした⑪ウィンターゲスト(Winter Guest)が入り、3着は③マチャカード(Machacado)だった。


「とても大人しい馬で、良いスタートを決めることができた。チーム全員で勝ち取った成果である。直線に入ったとき、グスタボが非常に良さげな手応えだったのを見て、これなら満足の行く結果を得られるだろうと思った。残り400mから叫んだ。この勝利は妻と、家族と、馬主のマリーアス・デル・スルに捧げたい。彼らのおかげで我々はこの場に立てた」と、ドゥラッツォを管理するルベン・キローガ調教師は述べた。


「この馬には初めて乗って、パドックで彼のことを知った。直線で力強く伸び、素晴らしい勝ち方だった。驚くほどの楽勝だった」と、鞍上のグスタボ・カルベンテ騎手は振り返った。ドゥラッツォにはもともとフランシスコ・ゴンサルヴェス騎手が騎乗予定だったが、5月11日にスタート直後の落馬で肩を骨折したため、カルベンテ騎手に乗り替わりとなった。代役を見事に果たし、彼にとってアルゼンチンGⅠ通算50勝目を達成した。


 ドゥラッツォは父フォーティファイ、母ダレルンファ、その父ダルハートという血統の3歳牡馬。2018年8月31日にアルゼンチンのマリーアス・デル・スル牧場で産まれた。母のダレルンファ(Dale Lunfa)は2003年のGⅠエストレージャス・ジュヴェナイル・フィリーズ(芝1600m - 2歳牝馬)の勝ち馬である。


 2021年10月22日にサン・イシドロ競馬場の芝1600mでデビューし、2戦目で初勝利をあげた。今年1月までは4戦1勝だったが、3月16日のリステッド競走で2勝目をあげると、前走のGⅢポルテーニャを6馬身差で勝利して重賞初制覇を果たした。3連勝でいっきにGⅠまで駆け上がった。通算成績は7戦4勝(重賞2勝)。


 7戦いずれも芝のレースを使っていることから、6月25日にパレルモ競馬場で行なわれるGⅠエストレージャス・クラシック(ダ2000m - 3歳以上)には出走しないだろう。9月3日のGⅠヘネラル・サン・マルティン(芝2400m - 4歳以上)、11月5日のGⅠコパ・デ・オロ(芝2400m - 4歳以上)などを使い、12月17日のGⅠカルロス・ペジェグリーニを目標にすると思われる。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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