• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

サン・イシドロ競馬場で2歳GⅠデ・ポトランカスとグラン・クリテリウムが開催される


写真:Hipódromo San Isidro(@HipodromoSI) https://twitter.com/HipodromoSI/status/1529598254031282177

 5月25日、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場でGⅠデ・ポトランカス(芝1600m - 2歳牝馬)とGⅠグラン・クリテリウム(芝1600m - 2歳)が行なわれた。アルゼンチンで行なわれる最初の芝の2歳GⅠである。


 デ・ポトランカスには9頭が出走予定だったが、1番人気濃厚と思われたマンイーター(Maneater)が馬場を嫌って取り消し、イッツネヴァートゥーレイト(It's Never Too Late)も体調の都合で回避し、7頭で争われることになった。デビュー戦を8馬身差で勝ったドニャモレービ(Doña Morebi)が1番人気に推された。


 2番人気の①タングリトーナ(Tan Gritona)がハナを切り、2番手に6番人気の⑧リンダフロールラビオレタ(Lindaflor La Violeta)が続いた。ゴール前ではこの2頭に、追い込んできた3番人気の⑥リアラー(Rihallah)を加えた3頭の激戦となり、ブライアン・エンリケ騎乗のタングリトーナがわずかにアタマ差粘って優勝した。重馬場の勝ちタイムは1分37秒76。2着はリンダフロールラビオレタで、さらに1/2アタマ差の3着にリアラーが入った。


 タングリトーナは父フルマスト、母サルスティアーナ、その父マニピュレーターという血統の2歳牝馬。2019年7月24日にアルゼンチンのグラン・ムニェーカ牧場で産まれた。デビュー戦、前走のGⅠホルヘ・デ・アトゥーチャ、そして今回のGⅠデ・ポトランカスと、デビューから無傷の3連勝、GⅠ連勝を飾り、最優秀2歳牝馬の座をほぼ確実なものとした。


 グラン・クリテリウムは8頭立てで争われた。前走同じ条件の未勝利戦を5馬身差で勝利したセニョールキャンディー産駒のナタン(Natan)が、単勝1.50倍の圧倒的な1番人気に支持された。


 大外枠から飛ばしていった⑧エルエステラール(El Estelar)がレースを引っ張った。⑦ナタンは2番手を追走し、3番手以下はやや離れた一団で追走した。直線の入り口でナタンが逃げ馬をとらえ、このまま完勝かと思われたが、最後方を追走していたウィリアム・ペレイラ騎乗の6番人気①スターガラン(Star Galán)が豪快な末脚で差し切り勝ちをおさめた。重馬場の勝ちタイムは1分37秒54。2着にはナタンが入り、3着には逃げたエルエステラールが粘った。


 スターガランは父ガランデシネ、母ヘネアティカ、その父ミッショナリーという血統の2歳牡馬。2019年7月28日にアルゼンチンのラ・ミッション・ロブレス牧場で産まれた。2戦目の前走でキャリア初勝利をあげ、3戦目でのGⅠ制覇となった。なお、父のガランデシネ(Galán De Cine)はこれが重賞初勝利である。


 この時期の2歳GⅠにはつきものであるが、デ・ポトランカスもグラン・クリテリウムも素質馬不在の1,2勝馬対決であり、今回の結果が3歳戦線や3冠競走に直結するわけではない。タングリトーナもこれでGⅠ2勝馬となったが、相手関係を考えれば実力は未知数で、世代の勢力図はまだまだ不明瞭である。


■ デ・ポトランカス


■ グラン・クリテリウム



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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