• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

イルカンピオーネ産駒のエルムシカルが高速決着のGⅠポージャ・デ・ポトリージョスを勝利


エルムシカル(El Musical)
写真:Juan Ignacio Bozzello


 9月3日、アルゼンチンのパレルモ競馬場でGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)が行なわれた。このレースはアルゼンチンの2000ギニーに相当し、3冠競走の初戦となっている。


 今年は9頭で争われた。2歳GⅠを2勝した⑨スブサナドール(Subsanador)が2.70倍で1番人気に支持された。そのスブサナドールを前哨戦のGⅡで破った⑦ニーニョグアポ(Niño Guapo)が2番人気に推された。連勝でGⅢを勝った①シーウルフ(Sea Wolf)、重賞馬④エルムシカル(El Musical)、GⅠで2度の2着がある⑥ナタン(Natan)にも注目が集まった。


 ②フストアミーゴ(Justo Amigo)がレースを引っ張った。2番手には③フルアモローソ(Full Amoroso)がつけ、その外に④エルムシカル(El Musica)が並んだ。ニーニョグアポ、スブサナドール、ナタンの人気馬3頭はこの順番で後方を追走した。最終コーナーでエルムシカルが逃げ馬をとらえて先頭に踊り出た。最後尾のナタンが外から必死に追うが、フアン・ビジャグラ騎乗のエルムシカルの脚は衰えず、ナタンを1/2馬身振り切って勝利した。勝ちタイム1分32秒35は、同日に行なわれた牝馬GⅠポージャ・デ・ポトランカスより約2秒も早かった。3着はニーニョグアポだった。


「精神力の強い馬。ミゲル・カフェーレ調教師が上手く仕上げてくれた。自分にとっても厩舎にとっても満足のいく勝利である」と、鞍上のフアン・ビジャグラ騎手は述べた。


 エルムシカルは父イルカンピオーネ、母リズムアンドソウル、その父バイアーロという血統の3歳牡馬。2019年7月29日にアルゼンチンのエル・パライソ牧場で産まれた。母のリズムアンドソウル(Rhythm And Soul)はアルゼンチン重賞を2勝した。


 2022年3月5日のデビュー戦は2着に敗れたが、2戦目のGⅢペドロ・E・イ・マヌエル・A・クレスポを10馬身差で圧勝し、一躍期待される存在となった。しかし、2歳GⅠでは6頭立ての5着、10頭立ての6着とまったく良いところなく惨敗した。3歳初戦となった前走8月の条件戦を4馬身差で快勝。勢いそのままに悲願のGⅠ勝利を果たした。通算成績は6戦3勝(重賞2勝)。


 父のイルカンピオーネは8月のGⅠ1000ギニーを勝ったドニャジェルバに続き、2頭目のGⅠ馬を輩出した。今年で2世代目だがリーディングでも上位につけるなど、好調を維持している。


 エルムシカルの所有者であるマミーナ牧場は、これが初めてのGⅠ勝利である。「この感動を説明することはできない。喜びが爆発している。エルムシカルに携わるすべての人々を祝福する。特にミゲル・カフェーレ調教師には感謝している。フアン・ビジャグラ騎手は素晴らしい騎手で、共にGⅠを勝てて嬉しい」と、Instagram で喜びを露わにした。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)


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