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GⅠヘネラル・サン・マルティンで王者ミリニャーケがついに2着地獄から脱出


ミリニャーケ(Miriñaque)
写真:Juan Ignacio Bozzello


 9月3日、アルゼンチンのパレルモ競馬場GⅠヘネラル・サン・マルティン(芝2400m - 4上)が行なわれた。


 ファンタシティー(Fanta City)が取り消して7頭立てとなった。中東遠征から帰国してGⅡを連勝中の⑥ミリニャーケ(Miriñaque)が単勝オッズ2.10倍で1番人気となった。2019年のGⅠナシオナルを勝って以降はGⅠで5度の2着と苦しんでいるが、そろそろ善戦マンを抜け出したい。前走のリステッド競走で良い勝ち方をした②ドンチャハ(Don Chaja)が2番人気に、昨年のこのレースの勝ち馬⑧スペシャルドバイ(Special Dubai)が3番人気に推された。


 ④シャイフレンド(Shy Friend)が後続を離して逃げた。好スタートを切ったミリニャーケが2番手につけ、ミリニャーケを見るようにドンチャハとスペシャルドバイが続いた。最終コーナーでスペシャルドバイが外から上がっていき、ミリニャーケは逃げ馬を内から交わして伸びた。この2頭が内外離れて追い比べをし、わずかにハナ差でフランシスコ・ゴンサルヴェス騎乗のミリニャーケが勝利した。良馬場の勝ちタイムは2分29秒22。3着にはドンチャハが入り、人気どおりの決着となった。


「素晴らしい馬。このレースに向けて状態は非常に良かった。前にいたので進路の選択は簡単だった。内を突いてよく伸びてくれた。最後は接戦になったが、勝つことができて嬉しい」と、フランシスコ・ゴンサルヴェス騎手は述べた。


 ミリニャーケは父ハリケーンキャット、母ランゴストゥーラ、その父オーナーアンドグローリーという血統の6歳牡馬。2016年8月20日にアルゼンチンのラ・ポーム牧場で産まれた。


 2019年にGⅠポージャ・デ・ポトリージョスとGⅠナシオナルを勝って2冠馬となり、その年のアルゼンチン年度代表馬に選出された。2020年はアメリカに、2021年と2022年はサウジアラビアに遠征したが、勝ち星をあげることはできなかった。帰国後はGⅡを連勝。2019年のGⅠナシオナルの勝利を最後に、国内GⅠでは5戦連続2着という歯がゆい結果が続いていたが、嫌な流れを断ち切って久々のGⅠ勝利をおさめた。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)


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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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